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法要2023年07月07日

宗派によって異なる初盆|仏壇飾りやお布施を宗派別に解説!

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「初盆」とは、葬儀後に営まれる法要のひとつ。通常のお盆より盛大に執り行うのが通例です。今回は、宗派によって異なる仏壇の祀り方や注意点について解説します。これから「初盆」の準備をはじめようと思っている方は、ぜひ参考になさってください。

1. そもそも初盆とは

「初盆(はつぼん)」は、四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆を指し、地域によっては「新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)」とも呼ばれます。初盆には、故人が初めて家に戻ってくると考えられており、僧侶や親族、故人と親交の深かった人など招いて法要を営むのが習わしです。

1-1. 初盆の時期

8月の「お盆休み」がお盆と思われがちですが、実は地域によって違います。旧暦の7月に行われていたお盆の過去の習慣が残っている地域もあるからです。7月13~16日の7月盆(新盆)を主流とするのは、東京や神奈川、静岡といった東日本。全国的に浸透している8月盆(旧盆)は、8月13~16日に該当します。新盆か旧盆かについては風習によるところが大きく、宗派による違いはほとんどありません。

2. 【宗派別】初盆の飾り方

故人が亡くなって初めてのお盆を迎えるにあたり、初盆の飾り方は知っておきたいところ。通常のお盆時期には、絵柄の入った提灯を飾ることが知られていますが、初盆だけは特別に白提灯を用意します。仏壇の前に精霊棚(小机)を置き、きゅうりを馬に見立てた「精霊馬」、ナスを牛に見立てた「精霊牛」を飾ることは、きっと皆さんもご存知でしょう。ただ、この慣習も宗派や地域によって異なる点が多く、何を準備すべきかは、それぞれのご家庭によって違うものです。
 

2-1. 浄土宗

浄土宗は、精霊棚に真菰のゴザを敷くのが一般的です。その上に蓮の葉に盛った季節の野菜や果物をお供えします。迎え火を炊く際の麻幹(おがら)を「井」の形に配置することも特徴的。御本尊を精霊棚に飾っている間は、仏壇の扉を閉めておきましょう。

2-2. 曹洞宗

曹洞宗の特徴は、盆棚に白い布を被せ、麻幹でこしらえたハシゴを盆棚と床の間に架けること。御膳を備える際は、仏様の方に向けてお箸を置きましょう。

2-3. 真言宗

真言宗は「追善供養」に重きを置き、お盆には故人だけでなく御本尊にもお参りすべきという考えが根付いています。お墓だけでなく菩提寺にも参ってご供養します。また、精進料理をお供えするのも特徴のひとつ。お供えには、野菜や果物といった青果も含んでおり、仏様に召し上がってもらうことを想定して、スイカやモモといった果実は食べやすいように皮をむいて一口大に切って供えます。お箸は仏様に向けて配置するのが正式です。

2-4. 日蓮宗

日蓮宗で特徴的なのは、仏壇の両脇に青竹を立てることでしょう。青竹の間に細い縄を張り、鬼灯(ほおずき)や青柿を飾ることもあります。仏壇最上段の中央に日蓮大聖人の像を設置し、その奥に曼荼羅と呼ばれる仏画を掛けます。

2-5. 浄土真宗

浄土真宗はそもそも、お盆に故人が帰ってくるという考え方はありません。亡くなっても故人の魂はいつも遺族の側にいると考えられているからです。ですから、たとえ初盆であっても法要は行いません。ただし、昔から続いている地域の習わしとして、行われるケースもあります。

3. 他宗教における初盆の考え方

仏教以外の宗教では、初盆を行うのでしょうか。代表的な神道とキリスト教について見ていきましょう。

3-1. 神道

神道でもお盆の時期には「新盆祭(にいぼんさい)」、「新御霊祭(あらみたままつり)」と呼ばれる行事が行われます。「人は亡くなると神様になり、家を守ってくれる」と信じられており、その神様を迎える儀式として新盆祭が営まれるのです。仏教の教えとは異なるものの、故人をお迎えして大切にするという考え方は似ています。

3-2. キリスト教

キリスト教には「供養」という概念がなく、初盆はありません。「亡くなった人はすべて神のもとに帰る」と考えられているからです。ただ、8月15日は聖母マリアが天に召された日にあたることから、カトリックでは「聖母被昇天祭」と呼ばれるミサが執り行われます。

4. 初盆のお布施【宗派別】

初盆に限らず、お布施相場は宗派によって異なります。お布施の捉え方の違いによるところが大きいといえるでしょう。

4-1. 浄土宗・日蓮宗

浄土宗は、1~3万円が相場です。お布施は仏様捧げるものという認識が強く、「喜捨」と呼ばれることもあります。

4-2. 曹洞宗・天台宗・臨済宗 

これらの宗派の一般的な相場は、1万円。お布施を僧侶へのお礼という考え方です。

4-3. 真言宗
最も相場が高いのは真言宗で3~5万円です。他の宗派より法事などの追善供養を大切にしているからといえるでしょう。御本尊へのお礼という考えに基づいています。

(まとめ)

宗派や宗教はもちろん、地域によっても初盆の営み方は異なります。早めに準備を始めたいところですが、手間や費用がかかるのも事実。「まごころ完結葬」なら、低予算で心のこもったご供養ができるプランを取り揃えています。初盆法要だけという個別のご依頼にもお布施の35,000円のみで対応可能。初盆でお悩みの方は、ぜひ「まごころ完結葬」をご検討ください。
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