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基礎知識2021年12月28日

初盆における服装のマナー|遺族・参列者に分けて解説

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お盆も故人を偲ぶ仏事のひとつ。特に逝去して忌明け後に初めて迎えるお盆を初盆(新盆)と呼び、僧侶をはじめ、友人や知人を招いて盛大に営む傾向があります。招く側も参列する側も気になるのは服装でしょう。本記事では、初盆における服装を解説します。

1. 初盆を実施する施主・遺族の服装のマナー

初盆(新盆)とは、故人が亡くなって四十九日を過ぎた後に初めて迎えるお盆のことです。僧侶をお呼びして盛大に営むのが一般的で、友人や知人を招くことも少なくありません。家族やごく近しい親族だけで営む通常のお盆とは大きく異なるため、特に参列者を迎える施主側は、服装に注意を払いたいものです。
ここで覚えておきたいのは、施主側は、他の参列者より格下の服装にならないこと。細かな注意点は、以下で詳しく説明します。

1-1. 男性の服装

施主側の男性は、正喪服を着用するのが正式です。礼服用のブラックフォーマルスーツが基本で、ボタンはダブル、シングルを問いません。
スーツの下は白のワイシャツを合わせます。季節柄、半袖シャツを選んでしまいがちですが、参列者を迎える施主側は仏事のマナーに則って長袖シャツを着用するのが賢明です。
ネクタイと靴下は黒の無地。靴も光沢の少ない黒の革靴が一般的です。仏事の場で着飾るのはマナー違反ですから、ネクタイピンやカフスといった装飾品をつけるのは避けましょう。

1-2. 女性の服装

女性も正喪服あるいは礼服用のブラックフォーマルを着用します。膝や肘を露出しないアンサンブルかワンピースが基本で、ストッキングは薄手の黒を選びます。
カバンや靴もすべて黒色で統一します。どちらも光沢のある素材を避け、金具など装飾の少ないシンプルなものが好ましいです。
アクセサリーは結婚指輪以外に、真珠の一連ネックレスはつけても問題ありません。化粧は最低限に留め、華美なネイルは外しておきましょう。ヘアスタイルもすっきりまとめ、髪留めやヘアゴムも黒や茶色といった、目立たない色を選びます。

1-3. 子どもの服装

制服がある中学生、高校生は制服が正装となります。着崩さず、きちんと身なりを整えましょう。制服のない小学生以下の子どもについては、性別ごとに以下で詳しく説明します。

●男児の服装
白シャツに黒や紺、グレーなど地味な色のズポンを合わせます。上着やセーター、カーディガンも落ち着いた色合いのものを選びましょう。半ズボンを着用する時は、黒のハイソックスを着用します。靴も黒色が基本。シンプルなスニーカーでも構いません。

●女児の服装
女児は白のブラウスにモノトーンのスカートを合わせるほか、シンプルで地味な色のワンピースでも問題ありません。上着もできるだけフォーマルに近いものを選びます。靴は黒色。ソックスは白でも大丈夫ですが、華美なデザインは避けましょう。

●乳幼児の服装
無理に黒を着せる必要はありませんが、幼い子どもといっても派手な服装はふさわしくありません。紺やベージュ、白など落ち着いた色合いで、できるだけシンプルな服を選びましょう。季節を考慮して、薄手の服を着せるのは構いませんが、なるべく肌が露出しないようにします。

2. 初盆に招かれた参列者の服装のマナー

まず注意したいのは、遺族側より格上の服装を選ばないこと。指定がない限り、招かれた側が喪服で参列するのはふさわしくありません。
案内状に服装の指定がある場合は、それに従うのがマナーです。指定がなければ、施主や遺族に確認しましょう。避けたいのは、参列する側が独断で服装を決めてしまうこと。マナー違反になったり、遺族に不快な思いをさせたりと、初盆の雰囲気を乱しかねません。そんな事態を避けるためにも、事前に確認しておくことをおすすめします。

2-1. 「平服」の意味

仏事の服装としてよく耳にする「平服」とは、どのような服装なのでしょうか。平服イコール普段着と勘違いしてしまいがちですが、実はそうではありません。
仏事における平服は、略喪服。男性なら黒や紺、グレーといったモノトーンのスーツ。女性の場合は、地味な色合いで無地のワンピースやセットアップスーツが該当します。また、男女を問わず、装飾品にも注意が必要です。

●男性の装飾品
ネクタイ: 黒が基本。地味な色合いの無地なら問題ありません。
ベルト: 黒無地でシンプルなデザインのもの。ワニ革やヘビ革はNGです。
靴: 黒の革靴。光沢のないシンプルなものが一般的です。
靴下: 黒無地。白や柄物は避けましょう。

●女性の装飾品
バッグ: 黒の布製。光沢や飾りのないシンプルなデザインが基本です。
ストッキング: 厚手のものは避け、薄手の黒色をつけましょう。
パンプス: 高いヒールやエナメル素材を避け、シンプルな黒を選びます。
アクセサリー: 結婚指輪を除き、アクセサリーは避けるのが無難です。

3. 初盆でお墓参りを行う場合の服装のマナー

初盆法要を執り行う際は、上述した通りマナーに則った服装を着用しますが、お墓参りのみの場合は、どのような服装を選べばよいのでしょうか。
親族のみで行う初盆のお墓参りは基本的に普段着で問題ないとされています。ただし、露出の少ない清潔感のある服装を選びましょう。真夏ゆえ軽微な服装になりがちですが、最低限のマナーは守りたいものです。また、熱中症を懸念して帽子を被る場合もありますが、お墓に手を合わせる間は、帽子をとるのが礼儀です。
僧侶が同行するお墓参りには注意が必要です。普段着ではなくフォーマルな服装が望ましいでしょう。僧侶に失礼のないよう、黒や紺、グレーといったモノトーンの平服を選ぶのが賢明です。

4. 初盆でのメイク・アクセサリーに関するマナー

初盆に限らず仏事に参列する際は、着飾らないのが基本です。特に女性はメイクやアクセサリーにも気を配りましょう。

●片化粧がマナー
片化粧とは、喪服を着用する際に施す化粧のこと。普段の薄化粧とは異なり、ファンデーションはツヤ感を出さず、チークやアイシャドウは使いません。アイラインやマスカラも控えましょう。眉も濃くせず、自然な形に整えます。口紅もつけないのがマナー。つける場合も、ナチュラルカラーを選び、薄くのばす程度にしましょう。

ノーメイクはマナー違反
薄化粧にするなら、ノーメイクでもよいと考える人も多いのではないでしょうか。結論をいうと、まったく化粧をしないのはマナー違反。法要というフォーマルな場でのノーメイクは、常識がないと思われかねません。学生のメイクは好ましくありませんが、成人女性は化粧を施すのが礼儀です。最低限の身だしなみは整えておきましょう。

アクセサリーはパールのネックレスが無難
法要に過度な装飾は必要ありません。ですからアクセサリーも最低限にとどめ、基本的には2種類までにします。
結婚指輪は許容範囲ですが、大きなダイヤがついた派手なものや煌びやかで目立つものは避けましょう。
また、法要で身につけるネックスレスは、パールあるいはオニキスのみ。ただし、不幸が続くことを連想させる、2連や3連のネックレスはNGです。シンプルな1連のものを選びましょう。

まとめ

初盆にふさわしい服装のマナーをまとめました。ここに記載したのは、あくまでも一般的なマナーですから、各地域や宗派の慣例に従うのが賢明です。わからない場合は、地域の年長者や経験者に尋ねるのがよいでしょう。
故人を偲ぶ場に法要の場で求められるのは、周囲を不快にさせない心遣いです。
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