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基礎知識2023年02月27日

お彼岸の意味とは?|そもそもの由来・やるべきことも解説

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お彼岸といえばお墓参り! 周りがしているから参っているけど、どうしてお彼岸にお墓を参るのか、その理由まで知っている人は少ないかもしれません。この記事では、お彼岸の意味や仏教との関わり、お彼岸になすべきことを詳しく解説していきます。

1. そもそもお彼岸とは?

お彼岸と聞くと、「春分の日」・「秋分の日」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実はこの春分・秋分の日は、太陽の動きと大きな関係があるのです。
ここでは、お彼岸と太陽の関係性や祝日の定義、仏教的な背景を詳しく説明します。

1-1. お彼岸の日付が変わるのは太陽の影響

太陽が真東から真西に沈み、夜と昼の長さがちょうど同じになる日が、春分秋分の日にあたります。古来より中国では、太陽が沈む真西の方角に極楽浄土があるとされていて、太陽が東西へ一直線に動くこの2日が、この世(現世)とあの世(極楽浄土)がもっとも通じやすいと考えられてきました。
春分・秋分の日は「彼岸の中日」とも呼ばれ、その日を中心とした1週間をお彼岸の期間と位置づけています。太陽の動きに影響を受けるため、年によって日付が変わるのもお彼岸の特徴といえるでしょう。

1-2. 「春分の日」「秋分の日」の定義

皆さんもご存知のとおり、春分・秋分の日は、国民の祝日です。各祝日の定義が書かれている「国民の祝日に関する法律」によると、春分「自然をたたえ、生物をいつくしむ」秋分「先祖をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と定められています。また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、この日は季節の変わり目にあたり、農耕民族である日本人はその節目として、古くから各地で祭事を執り行ってきました。その祭事が仏教と結びついて、お墓参りの風習が浸透したともいわれています。
2023年の暦を見ると「春分の日」は3月21日(火)「秋分の日」は9月23日(土)。したがって、春の彼岸は3月18日から3月24日まで、秋の彼岸は9月20日から9月26日までとなります。

1-3. お彼岸と仏教との関わり

そもそも「彼岸」とは、人間の迷いや苦しみの元となる煩悩のない世界、つまり極楽浄土をさします。サンスクリット語では「悟りの世界」という意味で、般若心経にも出てくる「波羅蜜多(はらみった)」を和訳した「到彼岸(とうひがん)」が語源といわれ、大乗仏教における悟りの境地、彼岸へ至ることを表しています。煩悩に満ちたこの世「此岸(しがん)」から、悟りの境地であるあの世「彼岸(ひがん)」へ行くには修行が必要とされていて、その修行をする期間がお彼岸にあたります。修行ができない人は、せめて極楽浄土に手を合わせましょう。そういった先人の思いが先祖供養、すなわちお墓参りの風習につながったとも考えられます。

2. お彼岸にするべきこと

では、お彼岸には何をすればいいのでしょう。ここではお彼岸にすべきことを紹介します。

2-1. お墓参り

お彼岸にすることの筆頭といえば、やはりお墓参りでしょう。意味まで知らないとしても、春分・秋分の日あたりは、お墓参りに行く人をよく見かけます。中日である春分・秋分に参るのが一番良いとされますが、どの霊園や墓地もかなり混雑し、駐車場を探すだけで一苦労という声も聞きます。ゆっくりお参りしたいなら、混み合う時間帯を避けるか、別の日を選ぶ方が無難でしょう。中日ではなくても、ご先祖様に手を合わせることが肝心です。

2-2. お仏壇の手入れ

先祖供養という観点からも、お仏壇の手入れは欠かせません。日頃から清潔に保つよう心がけている人も、この日は故人を偲びながら、特別念入りに掃除することをおすすめします。心が浄められ、自分を見つめ直すきっかけになるかも知れません。

2-3. 彼岸会への参列

彼岸会(ひがんえ)」とは、春と秋のお彼岸に行われる仏教儀式です。お彼岸になると、全国各地の寺院で営まれます。寺院に限らず、合同法要を行う霊園も少なくありません。仏教行事だと身構えず、気楽な気持ちで参列なさってはいかがでしょう。例年のお彼岸とは違う、厳かな雰囲気の中でご先祖を供養できます。参列者の服装に決まりはありません。ただし、事前に申し込まないといけない寺院もあるので、確認しておくのが賢明です。

2-4. 六波羅蜜の修行

「六波羅蜜」は、お彼岸時期に行われる6種類の修行です。修行といっても難しく構える必要はなく、普段の生活に「善」と「徳」を取り入れる姿勢が大切とされています。

・布施: 人のために惜しみなく良いことをする
・持戒: 戒律を守り、自分を省みる
・忍辱: 困難に耐え、全力を尽くす
・精進: 努力を怠らず、最善を尽くす
・禅定: 心を鎮め、冷静に自己をみつめる
・智慧: 真理を見極め、知恵を持って考える

お彼岸を好機と捉え、どれかひとつでも実践してみてはいかがでしょうか。

3. お彼岸に関する雑学

お彼岸と聞いて浮かぶのは、お墓参りだけではありません。例えば、「おはぎ」「ぼたもち」「彼岸花」など、皆さんも一度は聞いたことがあるはずです。ここでは、そんな知っているようで知らないお彼岸の疑問を解消します。

3-1. おはぎやぼたもちを供えるのはなぜ?

お彼岸のお供えで一般的なのは「ぼたもち」と「おはぎ」です。小豆は縁起物とされる高価な食材で、滋養も高かったことからご先祖様に供えるようになったといわれています。また、「ぼたもち」は春の花である牡丹「おはぎ」は秋の花である萩にちなんでいて、お彼岸に供えるようになったという説もあります。この二つ、見た目はよく似ていますが、決定的な違いがあるのをご存知でしょうか。原材料はまったく同じですが、「ぼたもち」にはこしあん「おはぎ」には粒あんが使われています。生菓子で日持ちがしないので、供えても早めに下げるよう注意しましょう。

3-2. 彼岸花はその名の通り、お彼岸の供花にふさわしい?

ちょうど秋のお彼岸時期に咲く「彼岸花」。華やかな真紅の花は目につきやすく、見かけると秋の訪れを感じる人も多いでしょう。田畑やあぜ道などの緑に映える美しい花ですが、この彼岸花は有毒で、万が一体内に入ると、嘔吐や下痢、呼吸困難を引き起こします最悪の場合は、死に至るともいわれています。当然、供花にはふさわしくありません。決して近づかず、目で楽しむだけにとどめておきましょう。

4. まとめ

今回はお彼岸をテーマに、そもそもの由来やお彼岸にすべきことを解説してきました。
先祖供養は時期を選びませんが、忙しい毎日を送っているとつい忘れてしまいがちです。お彼岸を良い機会として、今一度、故人様に思いを馳せてみてはいかがでしょうか
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