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基礎知識2021年12月12日

四十九日におけるお布施相場|表書きの書き方・渡し方も解説

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法要では、読経を依頼した僧侶にお布施を渡すのがマナーです。幾らくらいを目安にすればよいのか、金額で悩む方も多いでしょう。そこでこの記事では、四十九日法要におけるお布施の相場をご紹介。お布施袋の書き方や渡し方などの注意点についても解説します。

1. 四十九日で僧侶に渡すお布施の相場・目安

お布施とは、葬儀や法要で読経してくれた僧侶に渡すお礼のこと。お布施の金額には決まりがなく、遺族の感謝を表す程度を包めばよいとされています。ただ、明確な金額の提示がない分、悩む方も多いのではないでしょうか。
四十九日法要のお布施相場は3~5万円。葬儀で渡したお布施の10~20%が目安といわれています。ただ、葬儀の形式が多様化している最近は、葬儀の規模も家庭によって大きく異なります。通夜をしない一日葬や参列者の少ない家族葬を選んだ場合でも、四十九日のお布施の相場は変わらないと覚えておきましょう。無宗教で僧侶を呼ばないなら、お布施の準備は必要ありません。
また、四十九日のお布施相場は地域や宗派によって違いがあります。以下で詳しく説明しますので、参考にしてください。

1-1. 地域による違い

お布施の額に地域差があるのは、物価が影響しているといわれます。特に人口の多い都市部は相場が高い傾向にあります。通夜と葬儀の2日間、僧侶に読経を頼んだ場合の平均を例に挙げると、関東圏は約30~40万円。関西圏と中部地方は30万円前後で、その他の地域では20万円程度のお布施を包むことが多いようです。従って、通夜・葬儀のお布施金額を基準に算出する四十九日のお布施も、都市部の方が高くなるというわけです。

1-2. 宗派による違い

次に、宗派による違いを見てみましょう。
宗派によってお布施金額に差が生まれる背景には、戒名料があると考えられます。戒名位によってお布施相場の異なる曹洞宗、真言宗、日蓮宗、臨済宗、天台宗では、特にその傾向がうかがえます。通夜・葬儀の一連の儀式で僧侶に渡すお布施に戒名料も含まれることから、四十九日のお布施にも価格差が生じてしまうのです。また、複数人の僧侶が関わる曹洞宗のお布施相場は、通常より高めになると覚えておきましょう。
お布施の金額に迷ったときは、知識豊富な葬儀社や経験者に相談するのが賢明です。

2. 【四十九日】お布施の袋に関する書き方・包み方

金額について解説しましたが、四十九日法要のお布施には他にもいくつかのマナーがあります。礼儀知らずだと思われないよう、事前に作法を知っておくのが賢明です。ここでは、お布施袋の書き方や包み方の注意点を説明します。

2-1. 表書き・裏書きの書き方

お布施袋には中袋があるものとないものがありますが、表書きは外袋と決まっています。お布施袋の目録は「お布施」あるいは「御布施」、その目録の真下に、施主の氏名を縦書きします。表書きと氏名の文字が同じ大きさにするのがポイントです。
裏書きは中袋の有無で書く位置が異なります。中袋がない場合は、お布施袋の裏面に直接以下の内容を記載します。お布施袋は縦書きが基本です。

・住所:裏面の真ん中より左側、小さめの文字で記載する
・名前:住所の左下に住所と同じサイズの文字で書く
・電話番号:住所と名前の左側、漢数字を使用する
・金額:裏面の一番右側に、住所よりやや大きめの文字で書く。数字は必ず大字と呼ばれる漢数字の旧字体(壱萬圓、弐拾萬圓、参拾伍萬圓など)を使う


中袋がある場合は、中袋の表面に大字で金額を記載。裏面には住所、氏名、電話番号を書きましょう。

2-2. 袋の包み方

お布施は僧侶へのお礼の意味があることから、水引のある不祝儀袋に限定されておらず、白封筒に入れても失礼にあたりません。ただし、白封筒を使用する際
は、郵便番号欄が印刷されていない無地のものを選びましょう。また、不幸が重なることを連想させる二重封筒は避けたほうが無難です。
紙幣の包み方には以下のようなマナーがあります。

・お札の表側(肖像画が印刷されている面)が表側になるように包む
・お札の向きを揃えて、肖像画が上になるように包む


不祝儀袋に入れる紙幣は新札を避けるのが基本ですが、お布施では反対に、新札や使用感の少ない紙幣を使用します。もっともこれはあくまでも一般論。地域差もあるため、地域の風習に合わせるのがよいでしょう。

3. 【四十九日】お布施を渡すタイミング・渡し方

僧侶にお布施を渡す作法も知っておきたいものです。
渡すタイミングは、法要の開始前。僧侶にご挨拶するときに渡すのが一般的です。「本日はお世話になります。どうぞお供えください。」と一言添えて渡しましょう。法要が始まるまでに時間を取れない場合は、法要が済んでお礼を言うときに渡します。ここでも「本日はありがとうございました。どうぞお供えください。」と感謝の気持ちを添えるとよいでしょう。
また、お布施袋をそのまま手渡しするのはマナー違反。切手盆と呼ばれる小さな黒塗りのお盆にのせて渡すか、袱紗から取り出して渡すのが慣例です。
もっとも丁寧なのは、お布施を袱紗で包んでから切手盆にのせて渡す方法。まず自分の方に向けてお布施を袱紗ごと切手盆にのせ、お盆の右上と左下を持ちます。次にお盆を右に回転させ、僧侶から見てお布施が正面になるようにします。僧侶がお布施を受け取って切手盆を差し出したら、そっと下げましょう。

4. 【四十九日】お布施に追加して渡すことがあるお金

法要で僧侶に渡すのは、お布施だけではありません。すべての法要にあてはまるわけではないですが、場合によっては追加の費用を準備しておく必要があります。代表的なのは以下のふたつ。自分のケースに当てはめて検討しましょう。

4-1. お車代

お車代というのは、僧侶への交通費と考えるとわかりやすいでしょう。法要の会場に出向いていただく際に渡すのが慣例です。ですから、僧侶の寺院で法要を営む場合や遺族が僧侶の送迎を行う場合は、渡す必要はありません。お車代の相場は、5千~1万円。遠方から足を運んでいただくときは、多めに包んでおくと安心です。お布施とは別の白封筒に入れ、「お車代」と表書きするのがマナーです。

4-2. 御膳料

御膳料はいわば僧侶の食事代。法要後の会食に参加されない場合には、御膳料を用意しておきましょう。また、昨今のコロナ禍で会食を実施しないことも増えています。会食を行わない理由がなんであれ、御膳料の準備は必要です。
御膳料の相場は、5千~1万円。1人あたりの飲食代に相当する金額が目安です。複数の僧侶に読経してもらった場合には、人数分の御膳料を包んでおきましょう。キリのよい金額に調整して、硬貨の使用は控えます。
こちらもお布施とは別の白封筒に入れ、「御膳料」と表書きします。渡すのはお布施と同じタイミングで差し支えありません。

まとめ

四十九日法要におけるお布施のマナーをご理解いただけたでしょうか。さまざまな作法があって煩雑ですが、大事なのは僧侶に不快な思いをさせないという心遣いです。
まごころ完結葬では、四十九日法要のみの対応も可能。35,000円のみという低価格で承ります、明確な料金設定のまごころ完結葬を検討されてみてはいかがでしょう。
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