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葬儀後2021年08月28日

一周忌法要でも香典は必要|金額相場と香典袋の書き方を解説

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一周忌法要でも、通夜・葬式と同様に香典を用意する必要があります。ただし、通夜・葬式における香典とはしきたりが違うことを知っておきましょう。この記事では、香典の金額相場や香典袋の書き方など、一周忌法要の香典について詳しく解説しています。

1. 一周忌法要における香典金額の相場

一周忌法要では、香典を持参するのがマナーです。通夜や葬式ですでに香典を渡していても、改めて準備しましょう。ただし、遺族が香典を辞退する場合は、その限りではありません。
一周忌における香典の金額相場は、故人との関係性によって決まり、関係性が近いほど多く包む傾向にあります。以下にまとめていますので、香典の金額に迷ったら、ぜひ参考にしてください。

・親の場合
金額の相場は、1万円~5万円。最も近しい関係なので、金額も高くなるのが一般的です。年配で収入が落ち着いていれば、10万円程度を包む人もいます。逆に、学生や社会人になりたての場合は、目安より少なめでも問題ないでしょう。

・兄弟姉妹の場合
金額の相場は、1万円~5万円。兄弟姉妹は親子に次いで近しい関係なので、親子の場合と同等の金額が妥当とされています。

・祖父母の場合
金額の相場は、1万円~3万円。親子や兄弟姉妹ほど関係性が近くないため、金額はやや低くなるのが一般的です。孫たちで事前に金額を取り決めておくと安心です。

・その他の親戚の場合
金額の相場は、1万円~3万円。親戚といっても関係性は多様で、金額も一概にはいえません。日頃から密に連絡しているなど、関係性が近ければ、少し多めに包むこともあるようです。付き合いの程度によって判断しましょう。

・友人の場合
金額の相場は1万円。友人も関係性によって金額が異なります。生前の付き合いの深さを加味して決めると良いでしょう。心配な場合は、あらかじめ親しい人や経験者に聞いておくことをおすすめします。

同じ関係性でも、年齢によって相場が変動することを覚えておきましょう。
他に注意したいのは、法要後の会食に参加するかどうか。参加する場合は、人数分の食事代を香典に上乗せするのがマナーです。

2. 一周忌法要における香典袋の選び方・書き方

一周忌法要も、通夜・葬式と同様に結び切りの水引を使います。一口に結び切りの水引といっても、黒白・黄白・双銀と複数の色が存在し、水引も印刷か本物かなど、色や形状はさまざまです。また、包む金額によっても、使用する水引きの色が異なります。
香典袋の選び方は、大きくふたつ。きちんと把握して、適切な香典袋を選びたいものです。

■包む金額に応じて選ぶ
5千円以下の際は、黒白の水引が印刷された香典袋を使用しましょう。
1万円~3万円の場合は、黄白か双銀の水引がついた香典袋が望ましいです。黄白の水引は、主に西日本で使われています。
5万円以上を包むなら、双銀(銀一色)の水引がついた香典袋を使います。

■宗教ごとの違いに注意する
よく目にする蓮の花が描かれた香典袋を使うのは仏教のみ。他の宗教では使用しません。キリスト教で使うのは、十字架や百合の花が描かれています。宗教が不明な場合は、どの宗教でも失礼にあたらない、白無地に黒白水引の香典袋を選ぶのが無難です。

2-1 表書きの書き方

香典袋の表書きは、宗教によって異なります。

・仏教
仏式の表書きは「御仏前」です。仏教では忌明け(四十九日)を境に、故人の霊が仏様になると考えられているため、「御霊前」と書くのはふさわしくありません。他に「御佛前」「御香料」「御香典」も使えます。

・神道
神道で一周忌法要に当たる一年祭。香典袋の表書きは、神道の死生観に基づいて「玉串料」「御榊料」「御神前」と書くのが正式です。

・キリスト教
仏教の一周忌、神道の一年祭と同様に、キリスト教では追悼式があります。カトリックとプロテスタントに共通する表書きは「御花料」。カトリックでは「御ミサ料」「御霊前」、プロテスタントでは「献花料」「忌慰料」といった書き方もあります。

■名前の書き方
香典袋には、名義人の氏名を記します。記入位置は、表書きの下中央です。
名前の書き方に宗教の区別はありません。個人で香典を包むときは、個人のフルネームを。夫婦の場合、代表者のフルネームを中央に書き、左横にパートナーの名前のみを記します。3名以下の連名で出す場合は、全員分のフルネームを書くのがマナーです。ただし、書く順番には注意が必要です。先輩や後輩、上司と部下というように上下関係があるときは、立場が高い順に右から氏名を書き、立場が同等なら、右から50音順に書くのが決まりです。
4名以上の連名の場合は、団体名や代表者の氏名のみを中央に書きましょう。

2-2. 中袋の書き方

香典の中袋は、遺族がお返しなどの準備をするのに必要な情報です。住所を省略したり、略字を使ったりせず、楷書体で丁寧に書きましょう。
中袋の表面の中央に包んだ金額を、裏面の左下に住所と氏名を記載します。最近は、記入欄を設けている中袋も多いので、各項目にしたがって書けば、間違いありません。
注意するのは、香典金額の書き方です。小切手と同様に、壱・弐・参といった漢数字の旧字体を使いましょう。金額の前には「金」の文字を入れ、「金一萬円」「金五阡円」と書きます。また、縦書きにするのが原則です。

3. 一周忌法要で香典を渡すときのマナー

一周忌法要は故人を供養するのが目的です。法要に持参する香典には成仏した故人へのお供え物という意味があります。通夜や葬式とは、渡し方にも差異があることを覚えておきましょう。
香典袋は袱紗(ふくさ)に入れて持参します。袱紗の色は、紺や濃紫、灰色といった地味な色が適しています。
そして、会場に到着したらすぐ、香典袋を施主に渡します。施主の前で弔事用の袱紗(ふくさ)から取り出し、表書きが見えるよう香典袋を手渡しましょう。渡す時には「ご仏前にお供えください」と一言添えることが大切です。
直接香典を渡せない事情があるときは、現金書留で郵送するのも一手です。ただし、直前に送るのはマナー違反。欠席の旨を連絡してから間を置かず、お詫びの手紙を添えて早めに送りましょう。郵送する場合は、弔事用の袋に入れて送るのが基本です。

4. 【葬式との違いに注意】香典を用意するときのマナー

一周忌法要の香典を用意するときに知っておきたいのは、通夜や葬式との違いです。一周忌法要における香典の基本的なマナーを把握して、失礼のないように準備しましょう。

4-1 薄墨を使わないで書く

通夜や葬式の香典袋には薄墨を使うのが昔ながらのしきたりですが、事前に予定のわかっている一周忌法要の香典袋は、通常の黒墨で書くのが一般的です。必ずしも筆で書く必要はありませんが、ボールペンやサインペンはあまり良い印象を与えません。筆で書くのが難しい場合は、黒墨の筆ペンを使用しましょう。仏事に備え、筆ペンを常備しておくことをおすすめします。

4-2 お札は裏向きに入れる

香典を包む際は、お札の向きにもルールがあります。表裏だけでなく上下も決まっているので、注意が必要です。なお、お札は肖像画のある方が表、肖像画のある右側が上と覚えておきましょう。
弔事ではお札を裏向きに入れることで、悲しみの意を表現するとされています。そのため、香典袋を開封したときにお札の裏面(肖像画がない面)が見えるように、そして肖像画のある右側を上にして入れるのがマナーです。
複数枚を入れる場合は、お札の向きを必ず揃えます。細かなことですが、これも大切なマナーです。

4-3 新札を避けてお札を入れる

弔事で新札を使用すると、亡くなることを予想していたという印象になりかねません。そのため、不祝儀袋には新札は不適切とされます。あらかじめ予定が立てられる一周忌法要などの法事では新札でも問題ないといわれますが、「弔事では旧札」と考える人もいるため、旧札を使うのが無難でしょう。ただし、旧札だからといって、古すぎるお札は仏様にも失礼に当たります。折り目がついていて、なおかつ比較的きれいな紙幣を選ぶのが賢明です。手元に新札しかないという場合は、一度折り目をつけてから入れましょう。

まとめ

一周忌法要は、故人が亡くなって一年目の大切な法要です。マナー面の不安を減らして、心穏やかに参列しましょう。
まごころ完結葬では、一周忌法要のみのご依頼にも対応しています。僧侶が丁寧にご供養しますので、お気軽にお問い合わせください。
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