基礎知識2022年10月12日
お墓の悩みをお持ちの方必見! 管理や費用の負担が少ない「合祀」とは
家族が亡くなると、悲しみにくれる間もなくやるべきことが山積みです。中でも、一気に浮上するお墓の問題は「どうしたらいいものやら」と、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、今回は合祀(ごうし)という埋葬方法をご紹介します。
【もくじ】
1. こんな方には合祀がオススメ!
核家族化や過疎化が進み、お墓という概念が薄れつつある昨今。
家族が亡くなって初めてお墓の問題に直面し、「生前に故人の意向を聞いておけばよかった」、「親族の意見を取りまとめるのが大変だった」などの声を耳にすることが増えました。
そこには、お墓の維持管理や経済的な問題が少なからず関係しているようです。
コロナ禍以降、葬儀の簡略化が進んでいることを考えれば、お墓への負担を減らしたいと思う方が増えるのは当然といえるかも知れません。
お墓について、以下のようなお悩みやお困りごとをお持ちの方には、合祀がオススメです。
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そこには、お墓の維持管理や経済的な問題が少なからず関係しているようです。
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1-1. お墓がない
直系の親族が受け継ぐものという理由で先祖代々のお墓に入れない方は、新たにお墓を建てる必要が生じます。ただ、新墓を建立するには思った以上にお金がかかるもの。合祀なら費用の負担も少なく、宗派に則ったご供養が叶います。
1-2. お墓の継承者がいない
「お墓はあるけど誰も継ぐつもりがない」、「我が子は娘ばかりで全員嫁いでしまった」、「子どもがおらず自分たちの代で途絶える」とお悩みの方にも合祀をオススメします。合祀先できちんと管理してもらえるので、ご供養の心配もありません。
1-3. お墓の維持管理が難しい
「故郷が遠すぎて頻繁に帰れない」、「転勤族で地元に戻る見込みがない」、「家族は誰も住んでいないのにお墓だけが残っている」など、先祖代々のお墓を管理できない人が増えています。墓じまいを考えるなら、維持管理の手間が少ない合祀も選択肢のひとつです。
1-4. 経済的な負担を軽減したい
「子や孫に費用の心配をさせたくない」、「お墓の管理費を払うのが厳しい」といった場合も、合祀が適しているといえるでしょう。普通のお墓に比べ合祀はかなり低価格。一般的なお墓の建立費用は100万円~300万円程度。それに対して合祀は10万円~30万円程度と、10分の1以下です。申込み時点で必要な金額を払ったら、それ以降は費用が発生しないというところも少なくありません。
2. そもそも合祀とは?
合祀とは、一般墓に代わる埋葬方法のひとつ。言葉通り「合わせて祀る(まつる)」という意味で、他の人の遺骨が納められている合祀墓と呼ばれるお墓に、亡くなった方の遺骨を一緒に埋葬するのが特徴です。合祀先の寺院や霊園に納骨後の供養や維持を任せられるため、お墓の管理や費用の負担をかなり軽減できます。少子高齢化や晩婚化といった社会問題を背景に、合祀を選ぶ人は近年ますます増えてきました。
ここからは、合祀の準備から費用相場までを詳しく解説していきましょう。
ここからは、合祀の準備から費用相場までを詳しく解説していきましょう。
2-1. 合祀の準備
合祀を希望する場合、まずお墓を持たないという考え方を親族に理解してもらわなければなりません。まだまだ従来のお墓の形にこだわりを持っている方も少なくないからです。説得材料として考えられるのは、管理負担の軽減と費用の削減でしょう。根気よく説明して、起こりうる火種は先に消しておくのが賢明です。
次に合祀先を決めます。菩提寺のある方は、合祀を希望する旨をきちんと伝えて相談してみましょう。ない場合は、合祀できる寺院や霊園を探す必要があります。一般墓が主流だった一昔前は、合祀墓を備えている寺院や霊園は限られていました。しかし、埋葬方法が多様化した昨今は、合祀可能な施設もかなり増えているので、比較検討することをオススメします。
次に合祀先を決めます。菩提寺のある方は、合祀を希望する旨をきちんと伝えて相談してみましょう。ない場合は、合祀できる寺院や霊園を探す必要があります。一般墓が主流だった一昔前は、合祀墓を備えている寺院や霊園は限られていました。しかし、埋葬方法が多様化した昨今は、合祀可能な施設もかなり増えているので、比較検討することをオススメします。
2-2. 合祀にあたっての注意点
合祀先を選ぶにあたって注意したいのは、次世代につながっている寺院か否かを見極めること。例えば、僧侶が高齢で後継者のいない寺院なら、将来的に寺院自体がなくなってしまう可能性もあります。永代供養という言葉に惑わされる方も多いようですが、永代とは長い年月という意味で、永遠や永久ではありません。あとで後悔することがないよう、事前に調べておくと安心です。
年忌法要やお墓参りについても確認しておきましょう。法要への参列が可能かどうか、いつでもお墓まいりできるのかなど、詳細を把握しておくに越したことはありません。頻繁にお墓参りをしたいと思うなら、利便性への考慮も必要です。
年忌法要やお墓参りについても確認しておきましょう。法要への参列が可能かどうか、いつでもお墓まいりできるのかなど、詳細を把握しておくに越したことはありません。頻繁にお墓参りをしたいと思うなら、利便性への考慮も必要です。
2-3. 合祀の費用相場
合祀にかかる費用相場は、10万円~30万円程度。合祀先によってばらつきはありますが、永代供養料、納骨料、刻字料が主な内訳です。この中でもっとも高額なのは永代供養料で、法要や管理を行ってもらうために支払う費用です。戒名や個別供養を希望する場合は、別途費用が発生することがほとんど。納骨料、刻字料は不要という霊園や寺院もあるので、しっかり下調べしておきましょう。
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3. お墓に代わるご供養は合祀の他にも
葬儀の多様化に伴い、埋葬方法も変化しています。特に最近増えているのは、一般墓以外の埋葬方法。管理や費用の負担軽減という大きなメリットがある一方、ご家庭によってはデメリットと感じることも。以下で、お墓に代わる供養とそのメリット・デメリットを紹介します。
3-1. 合祀墓供養
近年利用者が増えている合祀墓(ごうしぼ)。他の方々の遺骨と一緒に埋葬する方法で、寺院や墓地の管理者に供養を任せられます。
■メリット
お墓の管理が不要で費用を安く抑えられます。最初に永代供養の料金を払えば、お布施や寄付金などの追加費用はかかりません。
■デメリット
他人の遺骨と混じるため、納骨後に遺骨を取り出すのは不可能です。将来的にお墓を建てることになっても、一度納骨した遺骨は移すことができません。
■メリット
お墓の管理が不要で費用を安く抑えられます。最初に永代供養の料金を払えば、お布施や寄付金などの追加費用はかかりません。
■デメリット
他人の遺骨と混じるため、納骨後に遺骨を取り出すのは不可能です。将来的にお墓を建てることになっても、一度納骨した遺骨は移すことができません。
3-2. 納骨堂供養
納骨堂供養では、建物(お堂)の中に設置された個別の棚やロッカー形式の安置場所に骨壷ごと遺骨を納めます。一人用、二人用、家族用などタイプはさまざまで、他人と一緒に合祀する形態も珍しくありません。
■メリット
墓石代がいらず、費用も比較的に安価です。管理を任せられるので遺族の負担も軽減。屋内で冷暖房が完備されていているため、お墓参りも天候に左右されません。
■デメリット
屋内の限られたスペースなので、大勢でお参りするにはふさわしくありません。また、預かり期間や管理内容、供養方法などが施設によって異なるため、トラブルになることもあるようです。
■メリット
墓石代がいらず、費用も比較的に安価です。管理を任せられるので遺族の負担も軽減。屋内で冷暖房が完備されていているため、お墓参りも天候に左右されません。
■デメリット
屋内の限られたスペースなので、大勢でお参りするにはふさわしくありません。また、預かり期間や管理内容、供養方法などが施設によって異なるため、トラブルになることもあるようです。
3-3. 樹木葬供養
最近需要が高まっている埋葬方法のひとつで、シンボルツリーの下に、他の人の遺骨と一緒に埋葬することがほとんど。樹木や草花を墓標の代わりにするのが特徴です。
■メリット
遺骨を土に還すので、自然志向の方に適しています。一般的なお墓に比べて費用は半額以下。行きたい時に自由にお墓参りができるのも人気の理由といえるでしょう。
■デメリット
樹木葬を扱う霊園は自然豊かな土地に位置することが多く、利便性が気になるところ。場所によっては、法要ができない可能性があります。納骨後も継続的して管理費が発生する施設が多く、費用の負担を心配する声も聞かれます。
■メリット
遺骨を土に還すので、自然志向の方に適しています。一般的なお墓に比べて費用は半額以下。行きたい時に自由にお墓参りができるのも人気の理由といえるでしょう。
■デメリット
樹木葬を扱う霊園は自然豊かな土地に位置することが多く、利便性が気になるところ。場所によっては、法要ができない可能性があります。納骨後も継続的して管理費が発生する施設が多く、費用の負担を心配する声も聞かれます。
3-4. 手元供養
遺骨の全部、または一部を自宅に安置するのが手元供養です。故人を身近に感じていたいという理由で手元供養を選ぶ人が増えています。
■メリット
墓所に出向く必要がなく、いつでも供養できること。故人が見守ってくれているという安心感もあります。金銭的な負担が少ないのも魅力のひとつといえるでしょう。
■デメリット
懸念点は、自分で遺骨を管理できなくなってしまうこと。遺骨は自由に埋葬したり処分したりできないので、もしもに備えて準備が必要です。家族や親族の理解を得にくいという心配もあります。
■メリット
墓所に出向く必要がなく、いつでも供養できること。故人が見守ってくれているという安心感もあります。金銭的な負担が少ないのも魅力のひとつといえるでしょう。
■デメリット
懸念点は、自分で遺骨を管理できなくなってしまうこと。遺骨は自由に埋葬したり処分したりできないので、もしもに備えて準備が必要です。家族や親族の理解を得にくいという心配もあります。
4. まとめ
近年は葬儀の多様化と共に、供養の形も変わりつつあります。
戦没者や無縁仏との概念の強かった合祀墓も、管理や費用を軽減できるといった理由で選ぶ人が増えてきました。ご家庭の事情に合わせ、家族の負担が少ない埋葬方法を選択するのが賢明といえるでしょう。埋葬方法で悩んでおられる方は、一度「まごころ完結葬」にご相談ください。
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