法要2021年03月24日
初七日とは? 準備と流れ・お布施の目安・百カ日までのスケジュールも
初七日は葬儀の後に行う最初の法要です。故人を偲ぶ大切な法要ですが、滞りなく法要を執り行うためにも、必要な準備や当日の流れを抑えておきましょう。また、お布施の目安や初七日以降に必要とされる法要のスケジュールについても紹介します。
【もくじ】
1. 初七日とは?
初七日(しょなのか・しょなぬか)は、葬儀の後に行う最初の法要で、故人の逝去後7日目に行います。逝去当日も含めて7日目に行うことが一般的ですが、関西地方では没日の前日を1日目と数えるなど、地域によって若干の違いがあります。
仏教には、亡くなってから49日間、極楽浄土へ行けるかどうか審判されるという考え方があります。その最初の審判が行われるのが没後7日目、つまり初七日といわれています。ただし浄土真宗では、亡くなった人はすぐ極楽浄土へ行けると考えられているため、初七日は故人を偲び合う日というふうに捉えられています。
仏教には、亡くなってから49日間、極楽浄土へ行けるかどうか審判されるという考え方があります。その最初の審判が行われるのが没後7日目、つまり初七日といわれています。ただし浄土真宗では、亡くなった人はすぐ極楽浄土へ行けると考えられているため、初七日は故人を偲び合う日というふうに捉えられています。
1-1. 繰り上げ法要・繰り込み法要とは?
葬儀当日に行う初七日を、「繰り上げ初七日法要」または「繰り込み初七日法要(式中初七日法要)」といいます。このふたつの違いは、初七日法要を行うタイミングです。
繰り上げ初七日法要は、葬儀後、火葬(お骨上げ)を終えてから初七日法要を行います。通常の初七日法要も、故人様はお骨となった状態で執り行われるわけですから、より自然に近い形といえるでしょう。葬儀から初七日までの期間を、単純に短縮しただけといえます。
しかし、お骨上げを行ってから初七日法要を行うため、参列者は法要の会場と火葬場を往復する必要があります。火葬場に同行しない参列者だと、遺族が戻ってくるまでのあいだ、初七日法要の会場で待機しなければなりません。
こうした待ち時間をなくしたのが、繰り込み初七日法要(式中初七日法要)です。順番を葬儀→火葬(お骨上げ)→初七日法要ではなく、葬儀→初七日法要→火葬(お骨上げ)とすることで、待ち時間を減らします。参列者の負担を軽減できることが、繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の特長です。
本来なら亡くなってから7日目に行う初七日法要ですが、最近は繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)を選ぶ人も増えています。要因としては、昔と比べてライフスタイルが変化し、葬儀の一週間後にもう一度集まることが難しくなったことが考えられます。
初七日法要を葬儀当日に行うことは、確かに宗教的な趣旨とは異なるかもしれません。しかし、ごくわずかな参列者で法要を行うよりも、多くの方に別れを悼んでもらえるほうが故人にとってもよいのではないでしょうか。
繰り上げ初七日法要は、葬儀後、火葬(お骨上げ)を終えてから初七日法要を行います。通常の初七日法要も、故人様はお骨となった状態で執り行われるわけですから、より自然に近い形といえるでしょう。葬儀から初七日までの期間を、単純に短縮しただけといえます。
しかし、お骨上げを行ってから初七日法要を行うため、参列者は法要の会場と火葬場を往復する必要があります。火葬場に同行しない参列者だと、遺族が戻ってくるまでのあいだ、初七日法要の会場で待機しなければなりません。
こうした待ち時間をなくしたのが、繰り込み初七日法要(式中初七日法要)です。順番を葬儀→火葬(お骨上げ)→初七日法要ではなく、葬儀→初七日法要→火葬(お骨上げ)とすることで、待ち時間を減らします。参列者の負担を軽減できることが、繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の特長です。
本来なら亡くなってから7日目に行う初七日法要ですが、最近は繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)を選ぶ人も増えています。要因としては、昔と比べてライフスタイルが変化し、葬儀の一週間後にもう一度集まることが難しくなったことが考えられます。
初七日法要を葬儀当日に行うことは、確かに宗教的な趣旨とは異なるかもしれません。しかし、ごくわずかな参列者で法要を行うよりも、多くの方に別れを悼んでもらえるほうが故人にとってもよいのではないでしょうか。
2. 初七日法要の準備・当日の流れ
初七日法要の準備と当日の流れを紹介します。
法要の主な準備は、次の4つです。
・場所の決定
・参加人数の決定
・引き物(参列者へのお返し)の手配
・精進落としの料理の手配
初七日法要の当日の流れは次の通りです。
・喪主のあいさつ
・読経
・焼香
・法話
・喪主のあいさつ
・精進落とし
では、準備と流れについて詳しく見ていきましょう。
法要の主な準備は、次の4つです。
・場所の決定
・参加人数の決定
・引き物(参列者へのお返し)の手配
・精進落としの料理の手配
初七日法要の当日の流れは次の通りです。
・喪主のあいさつ
・読経
・焼香
・法話
・喪主のあいさつ
・精進落とし
では、準備と流れについて詳しく見ていきましょう。
2-1. 初七日法要の準備
初七日の準備に必要なのは、場所と参加人数の把握、引き物(参列者へのお返し)、精進落としの4つです。日取りについては葬儀と同じ段階で決めることがほとんどなので、改めて準備する必要はありません。
場所については、自宅やお寺、斎場が候補になります。参加者については、葬儀から一週間後という忙しさもあるため、近親者や仲の良かった友人など、親しい人までにとどめておくのが一般的です。繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、時間的な負担を気にする必要がないため、広くお声がけしてもよいでしょう。
人数が決まれば、引き物と精進落としの手配を行います。
初七日法要を葬儀と別で行う場合は、引き物も改めて用意します。引き物の表には「粗供養」または「志」と記し、喪主の名前を記入。水引には、黒白か銀色の結び切りを選びましょう。引き物の金額相場は1つあたり3千円~5千円です。
精進落としは、お膳やお弁当の会席料理を用意します。予算の目安は1人あたり3千円~4千円です。
なお、喪主の場合は初七日法要で行うあいさつの準備もしておきましょう。
場所については、自宅やお寺、斎場が候補になります。参加者については、葬儀から一週間後という忙しさもあるため、近親者や仲の良かった友人など、親しい人までにとどめておくのが一般的です。繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、時間的な負担を気にする必要がないため、広くお声がけしてもよいでしょう。
人数が決まれば、引き物と精進落としの手配を行います。
初七日法要を葬儀と別で行う場合は、引き物も改めて用意します。引き物の表には「粗供養」または「志」と記し、喪主の名前を記入。水引には、黒白か銀色の結び切りを選びましょう。引き物の金額相場は1つあたり3千円~5千円です。
精進落としは、お膳やお弁当の会席料理を用意します。予算の目安は1人あたり3千円~4千円です。
なお、喪主の場合は初七日法要で行うあいさつの準備もしておきましょう。
2-2. 初七日法要の当日の流れ
初七日法要の流れは次の通りです。
喪主のあいさつは法要の始めと終わりの2回あります。最初のあいさつでは、無事に初七日法要を迎えることができたことへの感謝や、参列してくださった方へのお礼を伝えます。終わりのあいさつでは、法要を無事に終えられたことへの感謝を述べ、会食への案内で締めるようにします。
僧侶の読経中は着席することになりますが、席順は葬儀と同様に、血縁の近い順に家族ごとに並ぶようにしましょう。焼香も同じく、喪主から行います。
なお、繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、ここで紹介した流れが火葬の前後に組み込まれることになります。(喪主の最初のあいさつは省略されることがあります)
喪主のあいさつは法要の始めと終わりの2回あります。最初のあいさつでは、無事に初七日法要を迎えることができたことへの感謝や、参列してくださった方へのお礼を伝えます。終わりのあいさつでは、法要を無事に終えられたことへの感謝を述べ、会食への案内で締めるようにします。
僧侶の読経中は着席することになりますが、席順は葬儀と同様に、血縁の近い順に家族ごとに並ぶようにしましょう。焼香も同じく、喪主から行います。
なお、繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、ここで紹介した流れが火葬の前後に組み込まれることになります。(喪主の最初のあいさつは省略されることがあります)
3. 初七日法要のお布施・香典の目安
初七日法要のお布施と香典の目安を紹介します。
お布施は3万円~7万円が相場で、そこに車代や食事代が加わります。
香典の金額は、葬儀と同じく、故人との関係によって変化します。
お布施は3万円~7万円が相場で、そこに車代や食事代が加わります。
香典の金額は、葬儀と同じく、故人との関係によって変化します。
3-1. 初七日法要のお布施
初七日法要では僧侶にお経をあげていただくため、お布施が必要です。ただし、約47万円が相場とされる葬儀のお布施よりはずっと安く、初七日法要では3万円~7万円が一般的です。そこに交通費として5千円ていどを、さらに僧侶が会食を辞退した際は食事代として5千円を加えます。
このとき注意したいのは、それらのお布施をひとつにまとめるのではなく、「御布施」「御車代」「御食事代」と分けて用意するようにします。
これらの御布施は奉書紙か、白無地の封筒で包みます。水引は不要ですが、不安なら双銀か白黒のものを使用します。なお、「御布施」「御車代」「御食事代」という表書きは薄墨ではなく黒墨でしたためるところにも注意が必要です。
繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、初七日法要のぶんとして改めてお布施を用意しなくてかまいません。葬儀のお布施に含まれているものとして考えます。
このとき注意したいのは、それらのお布施をひとつにまとめるのではなく、「御布施」「御車代」「御食事代」と分けて用意するようにします。
これらの御布施は奉書紙か、白無地の封筒で包みます。水引は不要ですが、不安なら双銀か白黒のものを使用します。なお、「御布施」「御車代」「御食事代」という表書きは薄墨ではなく黒墨でしたためるところにも注意が必要です。
繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、初七日法要のぶんとして改めてお布施を用意しなくてかまいません。葬儀のお布施に含まれているものとして考えます。
3-2. 初七日法要の香典
初七日法要に参列する際は、葬儀のときと同じように香典を用意します。金額相場は、故人との関係により次のように変化します。
関係性目安金額
両親3万円~5万円
兄弟3万円
祖父母5千円~1万円
叔父・叔母5千円~1万円
友人3千円~5千円
職場の関係者3千円~5千円
なお、繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、葬儀用の香典のみでかまいません。
また、お供え物を持参する場合は、2千円~5千円が相場です。あまり高価なものは、遺族に気を使わせることになるので避けましょう。
関係性目安金額
両親3万円~5万円
兄弟3万円
祖父母5千円~1万円
叔父・叔母5千円~1万円
友人3千円~5千円
職場の関係者3千円~5千円
なお、繰り上げ初七日法要・繰り込み初七日法要(式中初七日法要)の場合は、葬儀用の香典のみでかまいません。
また、お供え物を持参する場合は、2千円~5千円が相場です。あまり高価なものは、遺族に気を使わせることになるので避けましょう。
4. 初七日法要後のスケジュール
初七日法要のあとも、7日おきに法要が続きます。
没後14日目が二七日(ふたなのか)、21日目が三七日(みなのか)、28日目が四七日(よなのか)、35日目が五七日(いつなのか)/三十五日(さんじゅうごにち)、42日目が六七日(むなのか)です。これらを中陰(ちゅういん)の七仏事と呼び、この期間は正月や結婚などの祝い事や、旅行、家の新築、神社への参拝、お歳暮やお中元のやりとりは避けるようにします。
もっとも、中陰の七仏事の法要を行うことは、現在では珍しくなりました。ほとんどの場合、初七日法要の次は、没後49日目の七七日(なななのか)/四十九日の法要を行います。四十九日は満中陰、つまり忌明の法要としての意味を持ちます。一般的に「喪が明けた」というのは、この四十九日を迎えたことを意味します。
四十九日の次は没後100日目、百カ日(ひゃっかにち)となります。中陰の七仏事と同じように、この法要も最近は少なくなりました。ただ、百カ日には「悲しみに区切りをつける日」という思いが込められています。法要を開かずとも、親しい人たちと集まって故人を偲ぶのもよいのではないでしょうか。
没後14日目が二七日(ふたなのか)、21日目が三七日(みなのか)、28日目が四七日(よなのか)、35日目が五七日(いつなのか)/三十五日(さんじゅうごにち)、42日目が六七日(むなのか)です。これらを中陰(ちゅういん)の七仏事と呼び、この期間は正月や結婚などの祝い事や、旅行、家の新築、神社への参拝、お歳暮やお中元のやりとりは避けるようにします。
もっとも、中陰の七仏事の法要を行うことは、現在では珍しくなりました。ほとんどの場合、初七日法要の次は、没後49日目の七七日(なななのか)/四十九日の法要を行います。四十九日は満中陰、つまり忌明の法要としての意味を持ちます。一般的に「喪が明けた」というのは、この四十九日を迎えたことを意味します。
四十九日の次は没後100日目、百カ日(ひゃっかにち)となります。中陰の七仏事と同じように、この法要も最近は少なくなりました。ただ、百カ日には「悲しみに区切りをつける日」という思いが込められています。法要を開かずとも、親しい人たちと集まって故人を偲ぶのもよいのではないでしょうか。
まとめ
初七日は故人の安寧を願う大切な法要です。滞りなく法要を行うためにも、当日の流れを把握したうえで、しっかりと準備しましょう。また、法要には読経や法話を行う僧侶の手配も欠かせません。まごころ完結葬では、火葬から初七日、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌の法要を僧侶が行います。料金も初回に払うのみとなっています。初七日以降の法要も考えている方は、ぜひ一度お問い合わせください。