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法要2021年08月15日

一周忌とは|法要の流れ・遺族の準備から参列者のマナーまで

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「一周忌」は、故人が亡くなって1年後の命日を指し、家族や故人と所縁のあった方々を招いて法要を営みます。この記事では、一周忌法要に必要な僧侶の手配やお布施といった施主側の準備、服装やお供え物、お香典など参列者側のマナーについて解説します。

1. 一周忌とは

「一周忌」とは、逝去から1年目の命日のこと。遺族は「一周忌法要」を営むのが慣わしです。親族や故人と所縁のある人たちを招き、追善供養を行います。

1-1. 年忌法要の種類

年忌法要(ねんきほうよう)」とは、故人の命日を起点として営まれる法要で、命日より満1年目の「一周忌」から満49年目の「五十回忌」まで、数年ごとに行われます。
以下で、代表的な年忌法要を紹介します。

一周忌
満1年目の命日。忌日法要のなかで最も重要とされており、大規模な法要を行うのが一般的で、故人ひとりだけの供養を行います。遺族や親族、友人知人が参列し、僧侶による読経の後、焼香と御斎(おとき)と呼ばれる食事会を行います。

三回忌
満2年目の命日。一周忌と同様、とても大切な法要と考えられており、故人ひとりだけの供養をします。法要の内容や招く方々については、一周忌法要と大差ありません。

七回忌
満6年目の命日。これまでの年忌法要とは異なり、同じ年に法要が重なっている場合には、まとめて行ってもよいとされています。ただし、法要の期日は、あとに亡くなった方の命日に合わせましょう。七回忌以降は招く人を絞り、遺族と親族といった近しい身内だけで行う傾向があります。

十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌
いずれも数え年の命日に法要を行います。遺族のみで供養するのが一般的です。

三十三回忌・三十七回忌・四十三回忌・五十回忌
年忌法要の回数は、地域や菩提寺の考え方によって異なります。最後の年忌法要を「弔い上げ」といい、故人が極楽往生したと捉えられる三十三回忌、あるいは、五十回忌法要をもって、弔い上げとすることが多いようです

1-2. 一周忌法要の流れ

数ある年忌法要のなかで、最初に営まれる「一周忌法要」は、遺族や親族はもちろん、故人と親しかった友人知人も広く参列する大々的な法要です。僧侶を招いて読経や焼香を行い、法要後には、御斎(おとき)と呼ばれる食事会を実施します。
ここでは、一般的な一周忌法要の流れについて説明します。

・僧侶の入場
僧侶は祭壇の前に着席。祭壇を中心に、右側は施主や遺族、親族の席、左側が近親者、友人知人の席と決まっています。祭壇に近い席を上座といい、故人と縁の深かった人が座ります。

・施主の挨拶
法要開始の挨拶です。散会まで何度か挨拶をする機会がありますので、事前に内容を考えておきましょう。

・僧侶による読経

・お焼香
一番初めの焼香は喪主が行います。その後は、上座に座っている人から順に焼香していきます。

・僧侶による法話

・お墓参り
墓地が近い場合は、参列者が揃ってお墓参りをします。

・施主の挨拶
僧侶や参列者へ法要に出席していただいたお礼を言って、御斎の案内をします。

・御斎(食事会)
御斎の一番の目的は、僧侶や参列者へ感謝の気持ちを伝えることです。一人ひとりに謝意を述べましょう。

2. 一周忌法要を実施する準備

一周忌法要を実施する際は、日程の決定から会場や食事の予約、お布施や引き出物の用意まで、さまざまな手配をしなければなりません。スムーズに法要を実施するために、一周忌法要当日までの流れを把握して、早めに準備を始めましょう。一周忌法要を実施する準備について、順を追って解説します。
 

2-1 日程の決定

最初に一周忌法要の日程を決めましょう。一周忌法要は、満1年目の命日に行うのが基本ですが、参列者の都合を考慮して、休日に行われることも珍しくありません。命日当日に法要を実施するのが難しい場合は、命日より前倒しするのが慣例です。
また、僧侶の都合も確認しておかなければなりません。先に日程を決めてから、僧侶の都合がつかないという事態になると、日程の調整にたいへんな手間がかかってしまいます。

2-2. 会場・食事・引出物の手配

一周忌法要は自宅のほか、寺院や葬儀式場、仏事に対応できるホテルや料亭で行われることが多いです。参列者の人数や会場の広さ、予算などを考慮して、場所を選びましょう。決定後に揉め事が起こらないよう、事前に親族と相談しておくことをおすすめします。

法要後に御斎を行う場合、会場を予約すると同時に、食事の手配も必要です。仕出し料理や料理店などを予約しておきましょう。料理を注文する際には、一周忌法要の会食であることを必ず伝え、おめでたい献立にならないよう注意しなければなりません。御斎を実施しない場合、あるいは御斎に参加しない参列者には、持ち帰り用の折詰弁当などを用意しておきましょう。

一周忌法要の参列者には、いただいたお供え物やお香典のお返しとして、引出物を渡すのがマナーです。仏事の引出物としてよく選ばれているのは、お茶や海苔、石鹸や洗剤など。消えてなくなる食料品や日用品が適しているといわれます。最近は、カタログギフトを利用する人も増えてきました。
引出物の予算は、いただいた御供物や御仏前の、半額から3分の1が目安です。御斎を実施する場合は、料理の費用を差し引いて計算します。引出物の相場は、2千円から1万円程度。いただいた物の金額や故人との関係性によって異なります。
引出物の水引は、黒白か双銀を使用。表書きは「志」または「粗供養」とするのが一般的です。

2-3. 寺院への連絡・お布施の用意

日時が決まったら、葬儀の際にお世話になった寺院や僧侶に連絡します。当日の交通手段についても相談しておきましょう。寺院以外で法要を行う際は、お車代の用意が必要です。
同時に法要後の御斎に出席されるかどうかも確認します。出席するなら、僧侶の食事を手配しなければなりませんし、欠席の場合は、お布施と別に御膳料の用意がいるからです。
一周忌法要に際して、僧侶にお渡しするお布施の相場は、3万円から5万円程度。お車代は5千円から1万円、御膳料も5千円から1万円ほどが一般的です。
お布施、お車代、御膳料は、別々に用意しましょう。それぞれの費用を白地の封筒に入れ、通常の黒墨を使って、「お布施」「お車代」「御膳料」と表書きします。

2-4. 参列者への連絡

参列者への連絡も早めに行いましょう。親族や近しい人のみで営む場合は、電話連絡でも問題ありませんが、故人がお世話になった方々や会社関係者を招く大規模の法要であれば、返信用ハガキなどを同封して、案内状を送ります。少なくとも1ヶ月前までに送付して、2週間前には参列者の人数を把握しておきましょう。

3.【参列者向け】一周忌法要に参列する際のマナー

一周忌法要に招待された場合、参列者はどんな準備が必要なのでしょうか。遺族に失礼のないよう、最低限のマナーは知っておきたいものです。ここでは、一周忌法要に参列する際の持ち物や服装といった、注意すべきポイントを説明しています。

3-1. 一周忌法要の出欠連絡

一周忌法要に招かれたら、施主側の都合に配慮して、早急に返事をするのがマナーです。基本的に断ってはいけないとされているので、どうしても都合がつかない場合を除き、できるだけ参列しましょう。

3-2.参列する際の服装

親族として参列する際は喪服、一般参列者は略喪服を着用するのが基本です。平服と指定されている場合は、法要の場にふさわしい服装を選びましょう。どのような格好で行けば良いか迷った場合は、以下を参考にしてください。

●男性の服装
平服と指定されていても、カジュアル過ぎる服装はもってのほか。親族より格式の高い服装で参列するのもNGです。黒やグレー、濃紺など、ダークカラーのスーツに白のワイシャツを着用し、ネクタイや靴下も黒無地にするのが一般的です。靴やベルトといった装飾品も、シンプルなデザインのものを選びましょう。

●女性の服装
男性と同様、地味な色のワンピースやアンサンブル、スーツを身につけます。中に着るトップスはもダークカラーが無難です。白などの明るい色は避けましょう。つけてもよいアクセサリーは真珠のみ。バックや靴、ストッキングは黒で統一します。化粧も派手にならないよう気をつけましょう。

●子どもの服装
学生の場合は、学校の制服を着用します。制服がないときは、白シャツにダークカラーのズボンやスカート。モノトーンのワンピースでも構いません。乳幼児は、飾りや柄のない落ち着いた色合いの服装が適しています。

3-3. お供え・お香典

一周忌法要に際しても、お供え物やお香典を用意するのがマナーです。
一周忌法要のお香典相場は、5千円から1万円程度といわれています。地域によって独自のルールが定められていることもありますので、年長者に相談したり、同じ立場の参列者と打ち合わせたりして、事前に金額を合わせておくと安心です。法要後の御斎(食事会)にも招待されている場合は、料理代を上乗せした金額を包みましょう。

お供え物を用意する際は、遺族に負担を感じさせない程度のものを選びます。故人が好きだったお菓子やお線香などなら問題ありません。お供え物やお香典は、法要が始まるまでに自分で祭壇にお供えします。遺族に手渡す場合は、「御仏前にお供えください」と一言添えるようにします。

一周忌法要でも、葬儀や通夜と同様、結び切りの水引がついた香典袋を用意します。
仏式では「御仏前」、神式では「御神前」や「御玉串料」、キリスト教式は「御花料」と、宗教によって表書きが異なるので、なんと書けばいいか迷った場合は、宗教や宗派を問わず使える「御供物料」と書くのが無難です。インクは薄墨ではなく、通常の黒墨を使います。

まとめ

数ある年忌法要のなかで、もっとも重要とされている「一周忌法要」。盛大に法要を営むケースが多く、予算がかさむことを想定しておきましょう。また、スムーズに行うためには、早めの準備も欠かせません。
一周忌法要にかかる費用や準備にお悩みの方は、まごころ完結葬にぜひご相談ください。まごころ完結葬は、一周忌法要だけの個別のご依頼にも、3万5千円のみで対応しています。僧侶のお寺で執り行いますので、お車代、御膳料といった費用も心配ありません。低価格で心のこもったご供養ができるまごころ完結葬を、ぜひご検討ください。
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