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いまさら聞けない...まごころ完結葬で学ぼう葬儀と法要の知識 葬儀、終活など様々な場面での解決策やマナーについて、知っておくべき情報をお届けします。

葬儀の準備2021年06月08日

葬儀の流れ・手順|逝去から葬式終了後の手続きまで

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葬儀は故人を弔う大切な儀式です。とても悲しいことですが、遺族がやるべきことは山積みです。万が一の事態でも慌てず対応できるよう、一般的な葬儀の流れを頭に入れておくと安心です。ここでは、逝去から葬式終了後の手続きまでを順に解説しています。

1.【葬儀の流れ】逝去から葬式準備まで

「葬儀」は、逝去から火葬に至る一連の儀式をまとめた総称で、「葬式」は通夜の翌日に行う弔いの儀式を指します。ここで説明する「葬儀」は、逝去から火葬まですべてを含みます。それでは、逝去から葬式準備までの手順を見ていきましょう。

1-1. 逝去

まず、死亡診断書を受け取ります。病院で亡くなった場合は、そこで発行してもらえますが、自宅で息を引き取った場合は、すぐ主治医や119番に連絡しなければなりません。その際は、医師の検視が終わるまでご遺体に手を触れないよう注意しましょう。死亡診断書はご遺体の搬送や死亡届の提出に必要な書類です。大切に保管してください。
葬儀にあたって相談すべき人や、近親者への連絡も忘れず行います。知らせる内容は、自分の名前と故人との関係・臨終の通知・来てほしい場所と時間。慌てず簡潔に伝えましょう。連絡漏れを防ぐため、連絡先をリスト化しておくことをおすすめします。

1-2. 安置

病院ならご遺体は霊安室に運ばれますが、そこにいられる時間は限られており、速やかにご遺体を搬送しなければなりません。安置場所を決めたら、早急に葬儀社に連絡しましょう。葬儀社が安置所まで寝台車で搬送します。

1-3. 打ち合わせ

打ち合わせに際して、喪主を誰にするか決めておきましょう。次に一般葬や家族葬、火葬式といった葬儀形式を明確にします。宗教の確認も必要です。葬儀の内容が決まったら、葬儀社に伝えましょう。宗教者や葬儀場・火葬場の状況を考慮して、葬儀社が通夜や葬式、火葬の日程を決定します。
死亡届の提出及び火葬の手続きも確認が必要です。死亡届を作成できるのは限られた遺族のみですが、死亡届の提出や火葬許可証の受け取りなど、役所への手続きはほとんどの葬儀社が代行しています。遺族が行うのか、葬儀社に頼むかを決めておきましょう。
ここで気をつけたいのは、すべてを葬儀社任せにしないこと。葬儀の形式や規模はもちろん、祭壇や棺の選定といった細かなことも、決定権は遺族にあります。遺族の意向をしっかりと示しましょう。また、あれこれ悩むうちに、葬儀費用がかさんでしまうことも考えられます。予算を先に知らせておくと、金銭的な不安は軽減できます。

1-4. 葬式準備

訃報の連絡(葬儀の日程を知らせる)
故人に近しい人から訃報を知らせます。一般葬の場合は、訃報と同時に通夜と葬式の詳細を連絡します。家族葬、直葬・火葬式など、参列をお断りする場合は、その旨も伝えておきましょう。

遺影写真の準備
遺影の背景や衣装は編集可能です。気に入ったものがあれば、集合写真でも問題ありません。法要や仏壇など、葬儀後も飾ることが多いので、納得のいく1枚を選びましょう。

弔辞の依頼
一般葬の場合は、弔辞を依頼します。弔辞とは、故人と近しい人が葬式で読む最期の別れの言葉です。準備する時間が短いので、できるだけ早くお願いしたいものです。

通夜・葬式の役割分担
通夜や葬式で一番慌ただしくなるのは喪主を含めた遺族です。受付や案内、香典の受け取りなど、当日の役割はあらかじめ信頼できる人に頼んでおきましょう。

2. 【葬儀の流れ】納棺から通夜・葬式・火葬まで

葬式の手配が済んだら、納棺から火葬まで一連の儀式が続きます。

2-1. 納棺

納棺前に故人の身体を清めることを湯灌(ゆかん)といいます。現世の悩みや煩悩を洗い流し、きれいな状態で成仏できるようにという願いが込められています。
全身を清めたら、身支度を整えます。髭や産毛を剃って死化粧を施し、死装束に着替えさせたら、棺に納めます。故人の愛用品や思い出の品も棺に入れます。ただし、火葬で一緒に燃やせるものでなければなりません。副葬品の許容範囲は、地域や火葬場によって異なります。

2-2. 通夜

通夜は、弔問客が参列しやすいよう、夕方から夜間にかけて行われます。喪主や遺族は、通夜開始時刻より早めに会場に入り、役割や段取りを確認しましょう。

受付
受付では芳名帳に参列者の名前を書いてもらいます。参列者に返礼品を渡したり、香典を預かったり、場所を案内したりと受付の役割はさまざまです。複数で対応することをおすすめします。

宗教者入場・開式
司式は葬儀社の担当者が行います。一同が着席したら、宗教者の入場をもって開式です。段取り通りに進んでいるか確認しながら、参列者にも目を配りましょう

読経・焼香
僧侶の読経中に焼香が始まります。焼香の案内は、会場担当者が行うことがほとんどです。指示に従って焼香を済ませしょう。焼香が終わったあと、宗教者から法話や説教が行われることもあります。

喪主挨拶・閉式
読経や焼香、法話・説法が終わると、宗教者は退席します。最後に遺族代表として喪主が参列者に挨拶します。葬式や告別式、通夜振る舞いの案内も行いましょう。それをもって式が終了します。式の所要時間は1時間程度です。

通夜振る舞い
通夜終了後、参列者を別室に案内し、飲食を振る舞います。これが通夜振る舞いです。故人と最後の食事を共にするという意味があり、思い出を語らいながら、故人を偲びます。

2-3. 葬式・告別式

葬式・告別式は、故人と最後のお別れをする儀式です。
受付と開式は、通夜と同じ手順で進みます。宗派にもよりますが、その後の読経とともに戒名が授与され、故人を仏様のもとへと導く、引導渡しが行われます。
読経後は、弔辞・弔電と続きます。どの方の弔電を読み上げるか、事前に葬儀社と相談して決めておきましょう。
弔辞・弔電の後、宗教者による読経が再開し、参列者の焼香が始まります。焼香順は喪主から、故人と血縁の濃い順と決まっています。焼香のやり方・回数など作法は、事前に頭に入れておきましょう。
宗教者が退場すると、司会者が閉式の辞を述べて閉式となります。閉式後は出棺の準備。遺族や親族、親しい方々が、棺に別れ花などを収め、故人の冥福を祈ります。お別れが終わると出棺です。

2-4. 火葬

葬式・告別式が終わったら、火葬場へ移動します。故人と喪主を乗せた霊柩車を先頭に、遺族はバスや自家用車で火葬場に向かいます。その際に忘れてはならないのが、火葬許可証。この許可証がないと火葬できません。火葬場に着いたら、すぐに火葬場の担当者に渡しましょう。葬儀社に死亡届の提出を依頼した場合は、火葬許可証の提出まで代行してくれるのが一般的です。
火葬炉に納める前に、炉前でお別れの式(納めの儀)を行います。宗教者の読経と焼香、最後に合掌して故人を見送ります。待合所で火葬が終わるのを静かに待ちましょう。
火葬が終わったら、炉の前に戻り、収骨を行います。最初は歯、その後足から頭へと順番に遺骨を拾い上げ、最後は喉仏を納めます。

3. 【葬儀の流れ】火葬後の流れ

火葬が終わると遺骨や位牌を自宅に安置し、逝去から7日目に親族が集まって初七日法要を営むのが正式です。しかし近年は、遺族や親族への負担を考慮して、火葬後すぐに初七日法要を行うことも少なくありません。それを繰り上げ初七日法要といいます。
最近の流れに従って、火葬当日に初七日法要を行う場合の手順を解説します。

3-1. 初七日法要・精進落とし

初七日法要
仏教では、亡くなってからの49日間、魂は成仏せず現生をさまよっていると考えられています。その間、遺族は故人が極楽に行けるよう、7日ごとに法要を行うのです。そして、逝去から最初に行うのが初七日法要です。
近年は、火葬後遺骨を迎えてすぐに初七日法要を済ませるのが主流です。葬式・告別式の当日であれば、葬儀社が段取りしてくれるので、遺族が準備することはほとんどありません。

精進落とし
精進落としとは、初七日法要のあとで料理を振る舞い、宗教者や参列者をもてなすことです。もてなすのは喪主ですから、精進落としのマナーも知っておきましょう。お世話になった方々に感謝の意を表するという意味で、喪主や遺族は下座に座り、最上座には宗教者に座ってもらいます。そして、葬儀のお礼を伝えるため、すべての席を回りましょう。疲れていても、おもてなしの心で接することが大切です。

3-2. 散会・帰宅

精進落としの最後は、喪主から参列者への挨拶です。通夜から初七日法要まで滞りなく終えることができた感謝を伝えましょう。喪主挨拶にもマナーがあります。それは忌み言葉を使わないこと。「続く」「次に」「追って」など、不幸が続くことを連想させてしまう言葉です。「くれぐれも」「次々に」「いろいろ」といった重ね言葉も避けましょう。
精進落としをもって、葬儀は終了です。

葬儀が終わっても、遺族は帰宅後もやるべきことが残っています。
優先するのは、「生命保険の請求」「年金の支給停止手続き」「相続税の申告」です。これらの手続きが遅れると、後々困ることも出てきます。滞りなく進めていきましょう。

まとめ

逝去から葬式終了後の手続きまで、葬儀の手順をまとめました。
葬儀社は葬儀のプロ。葬儀についてわからないことは、葬儀社に尋ねてみましょう。ただ注意してほしいのは、あれもこれもと頼んでしまうと費用がかさむということ。予算をオーバーするかもしれません。費用を抑えたいなら、直葬・火葬式を選ぶのがおすすめです。
「まごころ完結葬」では、僧侶の手配や戒名の授与、各法要や合祀まで含んで12万円の「まごころ法要」、直葬式と法要がセットになった「まごころ直葬式」など、さまざまなプランをご用意しており、通夜や葬式を執り行なわなくても、仏教に則った供養が可能です。ぜひご検討ください。
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