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いまさら聞けない...まごころ完結葬で学ぼう葬儀と法要の知識 葬儀、終活など様々な場面での解決策やマナーについて、知っておくべき情報をお届けします。

葬儀の準備2021年04月26日

戒名は必要? 戒名をつけない場合の葬儀方法・費用を抑えるコツも

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戒名授与にかかるお布施を抑えるために、戒名はいらないと考えている人が増えています。経済的な負担を減らしたいという気持ちは理解できますが、戒名は本当に必要ないのでしょうか。ここでは、戒名をつけない場合に起こりうる問題、葬儀や納骨といった仏事の執り行い方、そして戒名をつける意味について解説します。

1. 戒名は必要? 戒名がない場合に起こりうることは?

戒名は、絶対に必要というわけではありません。俗名でも葬儀や永代供養は可能だからです。ただし、安易に戒名をつけずにいると、後で思わぬトラブルにつながるかもしれません。戒名をつけないという選択には、大きく2つの注意点があります。

1−1. 仏式葬儀が執り行いにくくなる

戒名とは、仏の弟子として認められた証です。故人様は戒名を与えられることで、仏のいる浄土に渡ることができるのです。つまり、戒名がなければ仏の教えを守っているといえず、仏式葬儀を執り行うことも難しくなってしまいます。
また、一般的に読経をはじめとする供養は、戒名ありきで執り行われます。故人様の冥福を祈り、浄土に渡れるように願うものであるため、仏門に入っていることが前提だからです。戒名なしで仏式葬式を執り行えたとしても、僧侶が戒名のない供養に不慣れであれば、質が低く不十分な内容となってしまうと懸念されます。
仏教の戒律だけでなく、僧侶の立場を考慮すると、戒名は不可欠だといえるでしょう。

1−2.菩提寺に葬儀・法要・納骨を断られる恐れがある

お世話になっているお寺(菩提寺)のある家は、そのお寺の檀家である可能性があります。檀家制度では、戒名をつけてもらうことではじめてお墓に入ることができます。先祖代々のお墓が菩提寺にある場合は、戒名がないとお墓に入れなくなるかもしれません。菩提寺の僧侶に葬儀・法要を依頼し、先祖代々のお墓に入ることを希望するなら、戒名をつけないという選択肢は現実的でないでしょう。
とはいえ、戒名があれば必ずお墓に入れるわけではありません。菩提寺があれば、菩提寺の僧侶に戒名をいただく必要があるからです。別の寺院に戒名授与を依頼すると、納骨を断られたり、お布施を渡して戒名授与を仕切り直したりというおそれがあります。
また、菩提寺に無断で葬儀・法要を執り行うことで、関係悪化を招いてしまう可能性もあります。仏式以外で葬儀を執り行うときや、なんらかの理由で戒名をつけないのであれば、前もって菩提寺に相談するのが無難です。

2.戒名をつけない場合の葬儀・供養・納骨方法

故人様の意思や遺言であっても、戒名をつけないという選択を受け入れがたいという方もいらっしゃるでしょう。喪主や配偶者が納得していても、親族から反対や批判の声が上がることも考えられます。菩提寺との関係にも影響を及ぼす可能性があるので、親族に無断で進めてしまうのは避けたいものです。
戒名をつけない場合は、親族や菩提寺とよく話し合うことが大切です。

2−1.戒名をつけない場合の葬儀方法

無宗教葬(自由葬)であれば、戒名がなくても葬儀を執り行うことができます。無宗教葬とは、故人様やご遺族様の意向を汲み、従来の形式にこだわらない新たな葬儀スタイルです。進め方こそ仏式葬儀をもとにしていますが、読経の代わりに黙祷や献奏を行うなど、葬儀の流れや内容を自由にアレンジすることができます。

2−2.戒名をつけない場合の供養方法

永代供養は、戒名がなくても供養してもらえます。永代供養とは、宗派を問わない寺院や霊園に遺骨を管理してもらう方法です。寺院や霊園によってサービス内容は異なりますが、戒名がなくても読経してもらえることがあるようです。
なお、戒名がなくても位牌は心配ありません。位牌には通常戒名が刻まれますが、「霊位」や「位」などを戒名の代わりとすることができます。

2−3.戒名をつけない場合の納骨方法

戒名をつけない場合の納骨方法として、主に3つが挙げられます。

無宗教の墓地・納骨堂を利用する
寺院が運営・管理している墓地や納骨堂は、必ずしも檀家になる必要はなく、宗教や宗派も問わないとするところが多いようです。
また、公営・民間を問わず納骨堂は増加しています。戒名をつけない場合をはじめ、無宗教や無神論者でも納骨が可能です。

公営・民営墓地を利用する
自治体が運営・管理を行う公営霊園では、宗教や宗派は問われません。公営墓地は墓石代や永代使用料、管理費なども比較的安価となっているため、希望者が多く、その自治体に住む人のみが対象になることが多いです。
その他、民営墓地でも宗教や宗派を問わないところが多く、誰でもお墓を建立できます。戒名はなくともお墓に納骨したいという場合は、こうした墓地がおすすめです。

散骨する
現代では供養のあり方も多様化しており、戒名だけでなくお墓も不要と考える人が増えています。霊園の敷地内や山などの自然に還す「樹木葬」や、故人様の思い出の地を巡りながら散骨する「散骨旅行」。さらには、遺灰を専用カプセルに入れて宇宙に散骨する「宇宙葬」など、多岐にわたる散骨方法が登場しています。

3.戒名は自分でつけることができる?

戒名は自分でもつけることができますが、宗派によって構成が異なるため、ルールに則った戒名を考えることが重要です。戒名を構成する「院号」「道号」「戒名」「位号」の意味や宗派による差異についても知っておきましょう。

「院号」は住まいや場所を示していて、社会的貢献度の高い人につけられます。
「道号」は基本的に2文字で、性格や趣味などを表す漢字を用います。その人の個性を表し、戒名との調和を図るとされています。
「戒名」は俗名から1文字、もう1文字を崇めていた仏様や人、経典から取るのが一般的です。先祖代々受け継がれている漢字(通字)や、生前の職業にちなんだ漢字をつけることもあるようです。
「位号」は末尾につくものです。「信士・信女」「居士・大姉」など、年齢や性別、宗派によって異なります。

戒名は、宗派によって多少の差異があります。浄土宗では道号を誉号と呼び、2文字目に「誉」もしくは「譽」を使用すると定められています。浄土真には道号と位号がなく、院号と釋号(釋・釋尼)、法号という6~7文字の構成となります。日蓮宗は、日号と呼ばれる「日」を1文字目につける決まりがあります。

3−1.戒名にかかる費用を抑えるためのポイント

後々のことを考えると、戒名はつけておくべきといえるでしょう。戒名にかかる費用を抑えるために戒名をつけない選択をするのであれば、その前に「まごころ完結葬」の利用をご検討ください。
まごころ完結葬」には、12万円で葬儀や法要(初七日・四十九日・盆・彼岸・一周忌・三回忌・七回忌・納骨すべてを含みます)を僧侶がサポートする「まごころ法要」というプランがあり、戒名も僧侶が心を込めて授けてくれます。1万円で戒名授与のみのご希望にも対応しています。

まとめ

繰り返しになりますが、戒名をつけない決断に際しては、菩提寺や親戚とよく話し合うようにしましょう。せっかくのお見送りを気持ちよく行うためにも、皆が納得して決めることが大事です。
無宗教や無神論者ではなく、金銭的な問題で戒名授与を諦めてしまうのは、非常にもったいないといえます。悔いのない供養となるよう「まごころ完結葬」を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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