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基礎知識2021年10月26日

49日の計算方法|宗派や地域による違いや法要の準備事項も

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49日の計算をするときに、起点となるのは亡くなった日? 四十九日法要を行うにあたって悩むのが49日の数え方です。故人にとっても大切な四十九日を安心して迎えられるように、本記事では宗派や地域による違いも含めた計算方法と、法事の準備事項について解説します。

1. 四十九日法要の「49日」を計算する方法

四十九日法要の計算は、どの日を計算の起点にするかで変わります。一般的には、故人が亡くなった日を1日目として数えます。つまり、故人が没した日に48日を足すことで計算できます。
一般的な四十九日の計算方法は、次のようになります。
【一般的な計算方法】(地方によって異なる場合があります)
西暦20211015日(金)に故人が亡くなった場合

起算点:1015日(金)

10月15日(金)~10月31日(日):17日
11月1日(月)~11月30日(火):30日
12月1日(水)~12月2日(木):2日

西暦2021122日(木)が49日目
計算が難しいときは、カレンダーで数えましょう。亡くなった日の49日目は、「7週間後の前日」になるので、指でたどっていけば間違えることはありません。
しかし、49日の起算点は地域のよって異なる場合があるので注意しましょう。
例えば関西の一部地域では、亡くなった日の前日を1日目と数えます。そのため計算方法は、次のようになります。
【関西での計算方法】
●西暦20211015日(金)に故人が亡くなった場合

起算点:1014日(木)

10月14日(木)~10月31日(日):18日
11月1日(月)~11月30日(火):30日
12月1日(水):1日

西暦2021121日(水)が49日目
カレンダーで見る場合は、「7週間後の2日前」だと覚えておきましょう。
なお、このように忌日の前日に行う法要または前日そのもののことを「お逮夜(たいや)」と呼びます。現在も通夜・葬儀でセットで行うように、かつては各法要もお逮夜・忌日の2日間にわたって行っていました。
四十九日法要を忌日に行うのか、お逮夜に行うのかは、地域の風習やお寺、遺族で相談して決めましょう。

2. 宗派によって異なる四十九日の意味

仏教で四十九日は、故人の魂が閻魔大王から最後の審判を受ける日であると考えられています。(故人は死後、7日ごとに計7回の審判を受けるとされています。つまり死後49日目が最終審判というわけです)。
ただし、仏教でも宗派によって四十九日の持つ意味が異なります。
実際にどのような違いがあるのか解説しましょう。

2-1. 浄土宗・曹洞宗・日蓮宗

浄土宗や曹洞宗、日蓮宗では、四十九日は忌明けの意味を含みます。この日に閻魔大王からの裁きを受けた故人の魂は、完全にあの世へ旅立つと考えられるからです。
亡くなった方が死後の世界でもより良いところへ行けるようにお祈りする。世間一般でイメージされる四十九日法要は、浄土宗・曹洞宗・日蓮宗の考え方に基づいています。

2-2. 浄土真宗・真言宗

浄土真宗や真言宗の四十九日は、忌明けの意味を持ちません。というのも、死者の魂はなくなった時点で仏になる、つまり成仏すると考えられているからです。そのため浄土真宗では初七日後すぐに香典返しを贈るとされています(他の宗派では忌明け後1ヶ月以内)。
浄土真宗や真言宗における四十九日法要は、あらためて亡くなった方の冥福を祈ったり、遺族が心の整理をつけたりといった、気持ちの面を重視した儀式といえるでしょう。

3. 四十九日法要の日程を立てる方法

四十九日法要を滞りなく行うには、スケジュールを事前に立てておくことが大切です。特に、葬儀の日から間が空いていないため、できるだけ早く日程など、計画しておきましょう。
四十九日法要の日取りは、基本的に亡くなった日を起算点に49日目に行うことが通例です。もっとも、絶対というわけではないので、遺族や親族、あるいは参列する人が集まりやすい日程で大丈夫です。また、大安や仏滅といった六曜を気にする必要もありません。
四十九日法要のスケジューリングに関して、他にも気になることはあると思います。代表的なものを解説します。

3-1. 遅れるよりは早めのほうがよい

日取りは自由といっても、四十九日が本来持っている意味を考えると遅すぎるにも早すぎるのも問題です。遅すぎると、閻魔大王からの裁きを受けたあとの魂が行き場を失ってしまうと考えられます。また早すぎると、死後の裁きを受けるより前に法要を行うことになってしまいます。
つまり四十九日法要は、遅れるよりは早めのほうがよいものの、その前倒しも、6回目の裁きを受ける日である死後42日目(六七日忌といいます)か、早くとも死後35日目(五七日忌といい、この日を忌明けとする地域もあります)以降にしましょう。

3-2. 三月掛け(みつきがけ)は気にしなくてもよい

三月掛けとは、故人が亡くなった翌々月に四十九日法要を行うことです。例えば命日が3月20日だと49日後は5月7日と、ひと月またぐことになります。そのため、三月掛けは「三月またぎ」ともいわれます。
三月掛けを避けるべきという考えもあります。それは「四十九日がみつき」→「四十九日が身に付く」→「始終、『苦』が身に付く」という験担ぎが由来だとされています。験を担ぐことを大切に思う人もいますが、もし誰も気にならないようであれば、特に気にする必要はないでしょう。

4. 四十九日法要に向けた準備事項

49日の計算と、四十九日法要の日程の立て方がわかったら、次はいよいよ準備です。四十九日の法事に向けて必要な準備を、簡単に説明します。

・施主の決定
まずは施主を務める人を決めます。案内状を送るときにも施主の名前が必要なので、なるべく早いうちに決めておきましょう。一般的には葬儀の喪主がそのまま務めます。

・僧侶への依頼
法要を依頼するお坊さんに連絡し、法事の日時を決めます。お坊さんに先約が入っているケースを考えて、複数の候補日を挙げるのがよいでしょう。

・会場の手配
四十九日法要を行う会場を手配します。会場には、自宅や料亭やレストラン、お寺などが候補になります。

・参列者への案内
喪主の名前で案内状を送付します。参加する人数が決まらないと会食や引き出物の手配ができないので、早めに出欠の確認をとりましょう。

・会食や引出物の手配
会食は精進料理や仕出し弁当などをふるまうのが通例です。手配先には、法要後の食事であることを伝えておくようにしましょう。料理の到着と法要が重なる心配がなくなります。

まとめ

49日の計算方法から四十九日法要の意味や、スケジュールの立て方、法事に向けた準備方法を紹介しました。
四十九日法要は、故人が来世に向けて最後の審判を受ける大切な日です。大規模でなくても、心を込めた法要を行いたいものです。
まごころ完結葬では、四十九日法要など個別のご相談にも対応しています。僧侶による読経など、まごころの込もった法要を行います。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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