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基礎知識2021年10月02日

七回忌法要とは|実施するための準備事項から参列のマナーまで

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一周忌、三回忌に続く3度目の年忌法要が七回忌(ななかいき)。満6年目の命日に営むのが一般的で、一周忌や三回忌より規模を縮小する傾向にあります。なぜ6年目に行うのか。なぜそのような慣習があるのか。この記事で、七回忌法要の全容を解説します。

1.七回忌とは

「七回忌(ななかいき)」とは、故人の満6年目の命日のこと。その日に営む法事を、七回忌法要といいます。6年目なのに七回忌法要と呼ぶのは、葬儀を1回目の法要として数えるからです。
三回忌法要の次の法事が七回忌法要となるのは、仏教の価値観に起因する日本発祥の風習です。「7」は、お釈迦様が誕生したときに歩いた歩数に因むという説があり、人が輪廻転生を繰り返す「六道」の世界を超え、悟りに至ることを暗示するともいわれています。迷いを超えるという意味から「7」を重要視するようになりました。
以上の理由から、大切な数字のついた年忌に法要を行う風習が生まれ、七回忌も一つの区切りとして法要を営むのが慣例になっています。ただ、逝去から6年もの時間を経ているため、七回忌法要は小規模で営むことが多く、複数の年忌法要をあわせて行う併修(合斎)も可能です。七回忌以降は、ますます規模を縮小する傾向にあります。

2.七回忌法要を実施するための準備

七回忌法要を滞りなく進めるには、準備が欠かせません。事前に七回忌法要の手順を理解して、安心して法要に臨みましょう。

2-1. 会場・日時の決定

まずは、会場と日時の設定です。寺院やセレモニーホール、ホテルや料亭といった会場を利用する際は、早めの予約をおすすめします。参列者の移動手段も考慮して、集まりやすい場所を選びましょう。また、法要後の会食を行う場合は、料理の準備も必要です。自宅で法要を営むなら、仕出し料理の手配を、会場で行う場合も、事前に料理を注文しておきましょう。
日時を決めるにあたっても、参列者への配慮が大切です。特に命日が平日の場合は、週末や祝日に変更するなど、参列者が参加しやすい日時を選ぶようにしましょう。ただし、命日以外で設定する際は、前倒しで行うのが慣例です。

2-2. 僧侶への連絡

週末や祝日などの休日、特に午前中を希望する場合は、法要などの儀式が立て込むことが予想されます。会場と日時が決定したら、速やかに寺院に連絡を入れて、僧侶の都合を確認しましょう。遅くとも、1ヶ月前には確定させたいものです。
僧侶に依頼するにあたっては、お布施に加え、御膳料やお車代の準備が必要です。お布施の相場は、3万円から5万円程度。御膳料とお車代はそれぞれ、5千円から1万円程度が目安です。僧侶が会食に参加される時は、御膳料は不要。僧侶の寺院で実施する場合、お車代は必要ありません。

2-3. 返礼品の用意

参列者からいただく香典や御供のお返しとして、返礼品を用意しましょう。一周忌や三回忌と比べて小規模の七回忌は、返礼品の金額も低くなる傾向にあります。七回忌の返礼品の相場は、2千円から1万円程度。タオルや石鹸といった日用品や、海苔やお茶などの食品、いわゆる消え物が好ましいとされています。最近は、カタログギフトの利用も増えています。
返礼品に用いる熨斗には注意が必要です。水引は、青白か黄白の結び切りを使用。表書きには、「志」あるいは「粗供養」と記しましょう。

2-4. 参列者の招待

七回忌法要も招待する範囲に規定はありませんが、家族と親族のみで営むのが主流です。日時が確定したら、参列者に案内状を送りましょう。参列者の人数を把握するため、往復ハガキにて早めに発送するのが賢明です。近しい親族には電話連絡でも問題ありません。案内状でも電話連絡でも、伝えるべき内容は同じです。以下で、案内状の文例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【案内状の文例】

謹啓 ○○の候 皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます
さて このたび 下記(縦書きの場合は左記)の日程にて
亡○ ○○○○の七回忌の法要を執り行うこととなりました
つきましてはご多忙中誠に恐縮ではございますが
ご参列を賜りますようご案内申し上げます   敬具

日時 令和○○年○月○日(○曜日)午前○時より
場所 自宅にて(あるいは会場名) 住所○○市○○区○○町○丁目○番地
                 電話○○○−○○○−○○○○
         法要後 粗宴をご用意致しております
令和○年○月

                 ○○市○○区○○町○丁目○番地
                 ○○○−○○○−○○○○
                     ○○○○(施主名)
お手数ですが○月○日までに返信にてご都合をお知らせください


弔事の文章は句読点をつけないのがマナーです。案内状の書き方に不安がある場合は、寺院や年長者に相談してみましょう。

3.仏教以外の七回忌法要

他の宗教では法要の内容はもちろん、「七回忌法要」という儀式の名称も異なります。ここでは神道とキリスト教の儀式について説明します。

3-1. 神道

忌日法要や年忌法要にあたる儀式を、神道では「式年祭」または「御霊祭」と呼びます。
逝去から翌日祭、十日祭、二十日祭と、10日ごとに行う儀式が忌日法要にあたり、特に五十日祭は四十九日法要と同じく、親戚や友人知人を招いて、盛大に執り行うのがならわしです。
忌明け後は、百日祭、一年祭、二年祭、三年祭、五年祭と続き、十年祭以降は10年ごとに実施します。仏教との大きな違いは、満年で数えること。例えば、五年祭は逝去から満五年目の祥月命日に行います。

3-2. キリスト教

キリスト教は、カトリックとプロテスタントで形式が異なります。
カトリックでは「追悼ミサ」が法要にあたる儀式。逝去から3日目、7日目、30日目に、教会で追悼ミサを行います。1年後の昇天日(命日)に盛大なミサを行うのがならわしで、それ以降の決まりはありません。
プロテスタントでは、逝去から1ヶ月目を「召天記念日」と呼び、記念集会を開きます。その後は1年目、3年目、5年目、7年目の召天記念日に追悼集会を執り行うのが通例です。

4.七回忌法要に参列する場合のマナー

七回忌法要に招かれた時のマナーも知っておきましょう。注意すべきポイントは大きく4つ。以下で詳しくご紹介します。

・出欠連絡
七回忌法要は、遺族や親族のみで行われるのが一般的です。小規模なので、案内状が届くとは限らず、電話連絡になることも少なくありません。いずれの場合も、早い段階で参列の可否を知らせるのがマナーです。日程を確認したら、すぐに連絡するよう心がけましょう。

・服装
規模が縮小されるとはいえ、七回忌も故人を偲ぶ大切な法要です。礼服ではなくても、失礼のないようモノトーンなど地味目の平服を着用するのがマナーです。

・香典
七回忌法要にも、必ず香典を持参しましょう。気をつけたいのは香典袋の表書き。「御佛前」もしくは「御香料」と記すのが、マナーです。金額によって、水引の色や香典袋の種類が異なるため、あらかじめ年長者や経験者に確認しておくと安心です。

・お供え物
香典とは別に、お供え物も準備しておきましょう。法要を実施するにあたり、施主の負担を親族で分担すべきという考えに基づいています。お供え物には、日持ちするお菓子やお茶などが適しています。

まとめ

七回忌の意味に加え、施主側の準備から参列者のマナーまでをまとめました。規模に関わらず、七回忌法要も故人を偲ぶ大切な儀式です。故人を安心させるためにも、きちんとご供養しましょう。
まごころ完結葬は、葬儀と法要がセットになったプランをはじめ、さまざまなサービスを提供しています。法要など個別のご相談にも対応していますので、ぜひお気軽にお問い合せください。
 
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