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基礎知識2021年09月30日

お布施とは?法事別の金額相場や渡す際のマナーを解説

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お布施とは、法事を執り行ってくれた僧侶にお渡しする謝礼です。感謝の気持ちを表すもので金額に決まりはありませんが、実際は法要ごとに相場があります。心置きなく法事を執り行えるように、お布施の金額相場や渡す際のマナーを事前に把握しておきましょう。

1.お布施とは

お布施とは、葬儀や四十九日法要といった法事の際に僧侶へお渡しする謝礼です。語源は、はるか昔のインドで、とある貧しい人がお坊さんへのお礼として、唯一の家財であった布を差し出したという逸話にあります。「布」を「施す」と書くのも、この逸話に由来します。
お布施は、僧侶への感謝の気持ちなので、形は問われません。かつては家財道具や農作物などをお布施としてお渡しすることもあったといいます。ただ、現代では、お布施はもっぱら謝礼金の意味で用いられています。
そこで出てくるのが、「どれだけの金額を渡せばいいのか?」という問題です。誰でも礼儀や常識に欠けた人と思われたくないのは当然でしょう。
そこで本記事では、お布施の相場を法事別にご紹介。お布施を渡すときのマナーについても解説します。

2.【法事別】僧侶へのお布施の金額相場

お布施の金額に全国共通の決まりはありません。あくまでも感謝の心を意味するものだからです。
とはいえ実際には、法事の種類ごとにあるていどの目安が存在しますし、また、重要な法事であるほどお布施の金額も高くなります。お布施額で悩む場合は、金額相場を参考にしましょう。
なお、相場は法事の種類だけでなく、地域、宗派によって開きがあります。具体的な金額が知りたい場合は、菩提寺や地域の年長者から教えてもらいましょう。

2-1.葬儀

通夜・葬儀、火葬場での読経などを合わせたお布施の相場は10万円~20万円です。10万円未満でも問題はないとされます。
葬儀の際に僧侶にお渡しする金額には、お布施の他に、戒名代があります。戒名への謝礼は戒名のランクによって異なり、「信士・信女」というランクの戒名なら約30~40万円が相場とされます。この戒名授与への謝礼を含めると、トータルで50万円前後が葬儀のお布施の相場金額になります。

2-2.四十九日法要

仏教では、亡くなった人は死後49日目に、極楽へ行くための最後の審判を受けると考えられています。そのため、四十九日法要は、故人が無事に成仏できるための大切な法事です。
四十九日法要でのお布施の相場は、通夜・葬儀で渡したお布施の約1割が目安となります。具体的な金額は、3万円~5万円になるのが一般的です。

2-3.納骨式

納骨式とは、亡くなった方のお骨をお墓に納めるときに行う法事です。一般的には四十九日法要と同じ日に執り行います。ただし、四十九日法要とは別の法事になるので、お布施も別立てする必要があります。
納骨式のお布施は、1万円~5万円が相場です。

2-4.新盆法要

亡くなってから初めて迎えるお盆の法事のことを、新盆法要または初盆法要といいます(四十九日法要より先にお盆を迎えた場合は、新盆法要は翌年に執り行います)。
お盆に行う初めての法要である初盆法要は、仏教でも重要な法事とされます。そのため、お布施の相場も四十九日法要と同等の3万円~5万円とされます。
なお、初盆以降のお盆の法事では、5千円~2万円が相場とされます。

2-5.一周忌法要

一周忌法要は、故人が亡くなってからちょうど一年が経った日に行う法事のことです。ちょうど一年経った日のことを祥月命日(しょうつきめいにち)と呼び、この日が喪明けのタイミングにもなります。そのため、年忌法要でも一周忌法要は最も重要とされています。
一周忌法要のお布施の相場は、3万円~5万円です。四十九日法要や新盆法要と同じぐらいのお布施を用意すればよいでしょう。
なお、一周忌法要からあとの法事では、お布施の金額が小さくなるのが一般的です。

2-6.三回忌法要

三回忌法要は、故人が亡くなってから2年後の命日に行う法事です(2年後なのに三回忌と呼ぶのは、亡くなった日を1回忌として数えるからです)。
先に紹介した一周忌法要も含めて、年忌法要には死後の世界での故人の処遇がより良くなるように祈りを捧げるという意味があります。
三回忌法要のお布施の相場は、1万円~5万円です。七回忌、十三回忌……と続くその後の年忌法要でも、お布施金額の相場は同じです。

2-7.開眼供養・閉眼供養

開眼供養とは、新しく建立したお墓や仏壇に魂を入れる法事のことです。宗派によって「魂入れ」「お精入れ」「入魂式」などとも呼ばれます。ちなみに、お墓の最上部に位置する「竿石」に魂が宿ると考えられています。
反対に、お墓や仏壇から魂を抜くことを閉眼供養といいます。こちらも宗派によって「御魂抜き」「お性根抜き」など呼び方が変わります。閉眼供養は墓じまいや永代供養への切り替えなどに際して行われるのが一般的です。また、墓石に新たに文字を入れるなど、竿石を動かす必要がある際に行うこともあります。
開眼供養・閉眼供養のお布施の相場は、1万円~3万円です。

3.お布施を渡す際のマナー

お布施を僧侶に渡すときは、マナーに気をつけましょう。お布施は感謝の心であるため、渡し方の礼儀が欠けていては本末転倒です。特に、香典(不祝儀)のマナーが適用されないことに注意しましょう。感謝の気持ちであるお布施を香典と同様に扱うのは失礼にあたります。
お布施のマナーには、渡し方やタイミング、包み方など、いくつかの注意点があります。

3-1.渡し方・渡すタイミング

お布施は袱紗か切手盆(名刺盆)の上に乗せて差し出すのが正しい渡し方です。直接手で渡すのはマナー違反になります。
お布施を渡すタイミングは、読経が終わったあとです。読経後に僧侶と対面で挨拶する機会に、お礼を述べると共に「感謝の気持ちです」などと一言添えて、差し出しましょう。

3-2.表書きの書き方

お布施を包む奉書紙もしくは白封筒には、「お布施」と表書きするほか、喪主の氏名や包んだ金額、喪主の住所を記入します。筆記具は黒墨の筆や筆ペンを用います。香典袋のように薄墨を使うのは不作法にあたります。
「お布施」との表書きは、奉書紙・白封筒の表側上段、中央に記入します。表側下段、中央には喪主の氏名を書きます。
包んだ金額は奉書紙だと中包みの表側、白封筒なら封筒の裏面に記入します。数字は大字(だいじ;一→壱、二→弐、三→参、千→阡、万→萬など、旧い漢数字)を使い、頭に「金」、末尾に「也」を添えます。3万円なら、「金参萬円也」となります。
住所は中包みや封筒の裏面に、郵便番号から省略せず記入します。専用の封筒を使用し、電話番号などの記入欄があれば、すべて埋めるようにしましょう。

3-3.お金の包み方

紙幣は肖像画が描かれている面が、中包みと上包みの表側になるようにして包みます。向きや角はしっかりと揃えましょう。香典と違い、新札もしくはきれいなお札を使用するようにします。
お札を包んだ奉書紙もしくは白封筒は袱紗に包んだほうがマナーが良いとされます。袱紗は紫色や紺色、深緑色など、落ち着いた色にします。

まとめ

お布施の相場や渡すときのマナーについて紹介しました。
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