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基礎知識2021年04月22日

お坊さんの呼び方の種類 失礼のない呼び方・避けるべき呼び方も解説

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お葬式や法要などで読経される「お坊さん」。普段は気にせず使っていても、実際に目の前にすると「この呼び方で合っているのか」「ご本人にお坊さんと呼びかけると無作法ではないか」と不安に思うことも少なくありません。
そこで本記事では、「お坊さん」の意味だけではなく、役職・階級よって異なる呼称の種類や宗派、失礼のない呼び方をご紹介します。

1. 【葬儀の基礎知識】そもそも「お坊さん」とは?

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お坊さん」とは僧侶全般の総称です。僧侶とは出家して仏門で修行している人のこと
坊主」とも呼ばれます。その「坊主(ぼうず)」という言葉は、僧侶たちが集まる僧房で僧侶を取りまとめていた「房主」が語源だといわれています。
また「坊」という文字は、奈良・平安時代に区画された都の地区を表しています。それが次第に大きな寺院に属する小さな寺院を指すようになり、「一坊の主人」という意味から「坊主」という言葉が生まれたとも考えられています。
髪を剃った状態を「坊主頭」と言うのも、僧侶の多くが剃髪していたことに由来します。
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1-1. 「和尚さん・住職」との違いを簡単に解説

お坊さん」の他にも「和尚(おしょう)さん」「住職(じゅうしょく)」など、さまざまな呼び方を耳にします。なぜ、数々の呼称があるのでしょうか。それは立場や役職によって、呼び方が違うからです。
ここでは和尚さん」「住職」の違いについてご説明します。

「和尚さん」とは
「和尚」とは修行を積んで一人前と認められた、教えを説く僧侶の敬称です。戒律を授ける者という意味があり、地位の高い僧侶を呼ぶ場合に使われます。
「和尚」という文字には複数の読み方があります。浄土宗や臨済宗、曹洞宗では、馴染み深い「和尚(おしょう)」と呼びますが、天台宗では「和尚(かしょう)」、真言宗では「和尚(わじょう)」と呼ぶなど、宗派によって読み方が異なります。浄土真宗では使わない言葉なので、注意しましょう。

「住職」とは
「住職」とはお寺に住み込みで勤めていて、お寺の管理や維持運営も行なっている僧侶のことを指しています。「住職」と呼ばれるのは一つのお寺に一人だけで、そのお寺の責任者(代表者)です。住職の補佐や住職見習いを務めている僧侶は「副住職」と呼ばれます。僧侶が一人だけのお寺であればその方が「住職」ですが、注意が必要なのは、複数の僧侶が働いているお寺です。「住職」に当たるのは代表者だけなので、他の僧侶を「住職」と呼ぶのは正しくありません。

 

2. お坊さんのさまざまな呼び方を詳しく紹介!

馴染み深い「お坊さん」「和尚」「住職」についてご説明しましたが、宗派や階級、性別によって、他にも呼び方があることをご存知でしょうか。
それぞれの呼び方について、以下でさらに詳しくご紹介していきます。

2-1. 宗派ごとのお坊さんの呼び方

ここでは宗派によって異なるお坊さんの呼び方について、解説します。

浄土真宗
「ご住職(じゅうしょく)さん」と呼ぶのが一般的です。お寺の代表者にしか使えないので、他の僧侶は「住職」ではありません。僧侶が複数いらっしゃる場合は、対象者を把握する必要があるでしょう。

臨済宗
多くは「和尚(おしょう)さん」と呼ばれています。他に「方丈(ほうじょう)さん」という呼び方もあります。

曹洞宗
「方丈(ほうじょう)さん」と呼ぶことが多いです。曹洞宗は臨済宗と同じく禅宗の一派で厳密な違いはないので「方丈(ほうじょう)さん」と「和尚(おしょう)さん」、どちらを使っても問題ありません。

天台宗
一般的に「和尚(かしょう)さん」と呼ばれています。「和尚(おしょう)」と呼ぶこともありますが、「和尚(かしょう)」の方がよく使われています。

真言宗
「和尚(わじょう)さん」と呼ぶのが慣例です。同じ読み方で「和上(わじょう)」と表記されることもあります。

日蓮宗
「ご聖人(しょうにん)」または「ご上人(しょうにん)」と、呼び方は同じですが、二つの表記が存在しています。

浄土宗
「和尚(おしょう)さん」と呼びます。由緒ある寺院の場合は「御前様(ごぜんさま)」と呼ばれることともあります。

2-2. 役職・階級ごとのお坊さんの呼び方

一度は目にしたことのある「法師(ほうし)」という名称も、役職におけるお坊さんの呼び方の一つです。それでは、役職や階級によって異なる呼び方をご紹介しましょう。

高位の僧侶
高い位にいる僧侶を「大師(だいし)」と呼びます。大師とは、朝廷から高僧に与えられる称号のこと。各宗派の開祖ほとんどの方が「大師」の称号を与えられています。

指導する立場の僧侶
指導する立場にある僧侶は「阿闍梨(あじゃり)」「老師(ろうし)」と呼ばれています。「阿闍梨」は天台宗と真言宗、「老師」は臨済宗や曹洞宗など、禅宗の宗派で使われています。

修行中の僧侶
修行をしている僧侶のことを「菩薩(ぼさつ)」といいます。「菩薩」というと、すでに悟りを開いているように思われがちですが、本来の「菩薩」とは、仏道で修行する人を意味します。

2-3. お寺の奥様・女性のお坊さんの呼び方

日本では圧倒的に多い男性の僧侶。結婚していることも珍しくありません。お寺の奥様の呼び方も覚えておくと安心です。女性の僧侶もおられるので、その呼び方も押さえておきましょう。

お寺の奥様
一般的に「坊守(ぼうもり)さん」という言葉が使われています。お坊さんが集うお寺には「坊舎」という別名があり、この坊舎を守る人という意味で「坊守(ぼうもり)さん」という呼び方が生まれました。

女性のお坊さん
男女を問わず「ご住職(じゅうしょく)さん」と呼ぶのが一般的ですが、女性のお坊さんだけを指す「比丘尼(びくに)」という言葉もあります。よく耳にする「尼」というのは仏門に入った女性を指す言葉で「お坊さん」や「住職」とは意味合いが異なります。また、尼寺の住職は「庵主(あんじゅ)」と呼ばれています。

3.お坊さんの失礼のない呼び方・NGな呼び方

とっさに「お坊さん」を呼ぶとき、言葉に詰まることはないでしょうか。何と声をかければよいか考えすぎてしまって、呼び方がわからなくなることもあるかもしれません。そんな不測の事態に備えて、どんな場面でも使える呼び方を知っておくと安心です。失礼のない呼び方として、以下の三つをご紹介します。

まず一つ目は、お寺の名前に様をつけた「~寺(~じ)・(~でら)様」。宗派や役職に関係なく使えます。事前にお寺の名前を確認しておくとよいでしょう。そして二つ目は、「僧侶様」という呼び方です。お坊さんの階級に関わらず使えるので、覚えておくとたいへん重宝します。三つ目は、近年広まってきている「お坊さま」という呼び方です。書面にはあまり適していませんが、柔らかい雰囲気の場面など、口頭で用いるだけなら問題はありません。これらの呼び方を覚えていれば、葬儀や法要にも安心して参列できます。

宗派や役職に関係なく使える呼び方と対照的に、失礼にあたる呼び方もあります。次に解説するのは、そんなNGな呼び方です。
例えば「お坊さん」という呼び方。第三者との会話などでは用いられますが、面と向かって呼ぶのは失礼にあたります。坊主」「坊さん」はもってのほか。粗野な印象を持たれてしまうので、対面で使用するのは避けましょう。一般的に浸透している「和尚さん」という言葉も控えるほうが無難です。国内でもっとも門徒の多い浄土真宗に「和尚」という呼び方がないからです。失礼になる可能性が高いので注意してください。

まとめ

葬儀や法要など、故人を供養する仏事でお世話になるお坊さん。失礼のないように応対したいのは誰もが思うところです。宗派や階級によって異なる呼び方を事前に調べておくといいでしょう。どうしてもわからない場合は、お坊さんやお寺に直接聞いてみてください。非常識なことではありません。不安を解消して参列することは、故人を安心させることにもつながります。何よりも大切なのは、亡くなった方を偲ぶ気持ちです。

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