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基礎知識2021年02月15日

戒名とは? 戒名の意味・構成・費用相場を解説!

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戒名とは、仏の弟子になったことを意味します。一般的には死後、お寺の住職から授与されるものですが、最近は生前戒名という付け方もあります。位牌に刻まれ、読経で用いられる戒名ですが、宗派やランクごとに意味や構成、費用が異なります。

1.戒名とは

戒名とは、仏の弟子になったことを示す名前です。故人の歩みをたたえ、仏弟子として浄土に往生するために、お寺の住職に授けてもらいます。戒名は元来、二文字で構成されています。仏教の世界では、すべて平等であるという考えが重んじられているからです。現代ではそれに院号や道号、位号もあわせたものを戒名と呼んでいます。
戒名と聞いて、位牌をイメージする方は多いでしょう。戒名は位牌に刻まれるだけでなく、法要でお経を唱える際に、一緒に読まれることもあります。戒名の付与されるタイミングには、厳密な決まりがありません。一般的なのはお通夜の前、僧侶が遺族から故人の人となりを聞き取り、それを参考に考慮するパターンです。近年は電話やインターネットなど、戒名授与の手段も多様化しています。

1-1.戒名と法名の違い

戒名にあたる名前を、浄土真宗では法名と呼びます。仏・法・僧の三宝に帰依し、仏弟子としての誓いを立てることで、はじめて授かることができます。戒名とは異なり、法名は生前に与えられます。

1-2.生前戒名とは

生前戒名とは文字通り、存命中に戒名を授かることです。通常の戒名は遺族が依頼しますが、生前戒名は自ら依頼するのが一般的です。
生前戒名のメリットとしては主に2点が挙げられます。第1に、通常の戒名よりもお布施が安価であることです。第2に、戒名に入れてほしい文字を要望することができます。ただし、戒名は住職に授与されることが前提であり、全く思い通りにできるわけではありません。戒名とは、ふさわしくない漢字を避け、意味や内容なども熟考してつけられるものだからです。必ず自分で決められるのは「信士」「信女」「居士」「大姉」など、お布施の額によって変化する位号のみになります。
また、生前戒名を行うときは、家族にその旨を伝えておきましょう。自身の死後、葬儀を執り行うのは遺族です。すでに戒名があると知らなければ、せっかくの生前戒名が意味を成さなくなってしまいます。

1-3.戒名は必要?

戒名の有無に決まりはありませんが、基本的には必要といえるでしょう。戒名を授かっていない場合、お墓に入るのを断られる、法要で遺族が困るなどのデメリットが挙げられます。故人には不要といわれていても、親族で相談することが大切です。

2.戒名の構成

基本的な戒名の構成は、上から「院号」「道号」「戒名」「位号」の順となっています。文字数はさまざまですが、6~9文字が一般的です。宗派によって戒名の付け方には違いがあり、一目でどの宗派かわかることもあります。


【院号・院殿号】院号とは、戒名の冒頭に付く部分です。院殿号は寺院や社会に大きく貢献した故人に与えられる称号で、戒名の中では最も高い位とされています。

【道号】道号は院号の下に付く、仏教を極めた人に贈られる名前です。道号には、俳号や家名、ペンネーム、他にも趣味や性格など、古人に縁のある文字が用いられます。また、浄土真宗では道号は使用されず、他の宗派でも未成年者や幼児、水子には道号が与えられません。

【戒名】戒名とは本来、道号の下に付く部分だけを指します。戒名には通字と言い、先祖代々の漢字や、尊敬する人物にちなんだ漢字を用いることも可能です。

【位号】位号とは、戒名の末尾に付く文字です。現代の「様」や「殿」のように、敬称のような部分と捉えられます。また、位号は年齢や性別、社会的立場などの要因によって、授与される位号が異なります。男性なら「信士」「居士」「院信士」「院居士」、女性なら「信女」「大姉」「院信女」「院大姉」が代表的です。これらは成人の位号ですが、未成年でも年齢によって異なる呼び名があります。死産した場合には「水子」、1歳未満の子には「嬰子」「嬰女」、3歳未満の幼児には「亥子」「亥女」、18歳までは「童子」「童女」が使われます。



 

3.【ランク別】戒名料の相場

戒名を与えてもらうにはお布施が必要となります。お布施に含まれる戒名料は、位号のランク別・宗教別に違いがあります。高額のお布施をすることで高いランクの戒名を付けることもできますが、それぞれの位号の違いを知り、よく考えてどれにするか決めるとよいでしょう。

3-1.信士・信女は10万~50万円が目安

信士と信女はそれぞれ「仏を信じる士」と「仏を信じる女」を表しており、最もスタンダードな位号です。信士や信女の相場は、10万~50万円が目安となりますが、宗派や寺院によってかなり値段に幅があります。また、浄土真宗では釋や釋尼が、信士や信女と同等にあたります。こちらは10万~30万円と、ほかの宗派よりも比較的安価なのが特徴です。

3-2.居士・大姉(こじ・だいし)は50万~80万円程度が相場

居士と大姉は、世のため人のため立派に力を尽くした、信仰心の厚い信者に贈られる位号です。男性であれば居士、女性であれば大姉が与えられます。居士と大姉の相場は50万~80万円程度で、こちらも信士や信女と同じく、宗派や寺院によってかなり値段に幅があります。浄土真宗では院釋や院釋尼が、居士や大姉にあたります。値段も50万円からと大きな違いはないでしょう。また、浄土真宗と臨済宗にはこれ以上ランクの高い位号はありません。

3-3.院信士・院信女は宗派で値段の違いが見られる

院信士は男性、院大姉は女性に与えられます。浄土宗は70万円~、真言宗や天台宗は80万円~、曹洞宗は100万円~と、宗派によってかなり値段に違いがあります。日蓮宗は30万~50万と圧倒的に安価です。これは、日蓮宗では居士と大姉が使用されないことが理由です。その代わり、院信士と院信女、そして次に紹介する院居士と院大姉の間に、「院日信士・院日信女」という特有のランクがあります。

3-4.院居士・院大姉は生前の社会的活動で実績ある方

院居士と院大姉は、仏教の本堂建立に匹敵するほどの社会的偉業を成し遂げた方に贈られます。かつては皇族やその関係者にのみ与えられた位号であり、一般的に授与される中では最高ランクと言えるでしょう。院居士は男性、院大姉は女性に付けられます。院居士や院大姉は、どの宗派でも100万円を上回ることがほとんどです。

4.お布施にかかる値段を抑えたい場合は「まごころ完結葬」がおすすめ

「故人に戒名を贈りたいが、お布施の金額は抑えたい……」。そんな方におすすめなのが「まごころ完結葬」です。まごころ完結葬では火葬式(直葬)で戒名を授与。それだけでなく七回忌までのすべての法要と納骨(合祀)も行います。戒名、法要、お墓の3つの心配が不要で、安心してお見送りできます。予算ありきではなく、故人の丁寧な供養を大切にしています。

まとめ

仏の弟子となったことを示す戒名。「まごころ完結葬」のサービス「まごころ法要」には、戒名授与はもちろん、法要や納骨(合祀)まで含まれています。コストと丁寧なお見送り、そのどちらも大切にしたい方は、ぜひ「まごころ完結葬」にご相談ください。
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