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基礎知識2021年02月10日

火葬式の服装は?礼装・喪服や身だしなみのマナーを解説

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火葬を行うとき、または参列するときに、どんな服装がふさわしいのか迷いませんか。一般的な葬儀に比べて簡素な火葬式・直葬式ですが、厳粛な儀式であることに変わりはありません。火葬式でも悔いの残らないお別れをしたいと考えている方は、ぜひ火葬式の服装マナーを覚えてください。

1. 【基本】礼服・喪服の格式

火葬式を行うとき、または参列するときに、どんな服装がふさわしいのか迷いませんか。一般的な葬儀に比べて簡素な直葬・火葬式ですが、厳粛な儀式であることに変わりはありません。きちんとした礼装で臨みましょう。

礼装には格式があり、正式礼装(正喪服)準礼装(準喪服)略礼装(略喪服)に分かれています。正式礼装を着るのは遺族や親族までといったように、その葬儀における立場によって着用する礼装は異なります。なお、この場合の親族とは、一般的に三親等までを指します。

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2. 火葬式における服装のマナー

火葬式とは、火葬と骨上げのみを行う葬儀のことです。一般的な葬儀のようにお通夜やお葬式(告別式)を行いません。しかし、服装には一般的なお葬儀のようなマナーが求められます。

2-1. 遺族・親族の服装:正式礼装または準礼装

火葬式での遺族・親族の服装は、正式礼装(正喪服)が基本です。ただし、和服やモーニングを着用する機会が減っている近年は、準礼装(準喪服)を着る場合も増えています
男性の場合
正喪服は、和装なら五つ紋のついた紋付羽織に博多平か仙台平の袴、洋装ならモーニングコートを着用します。モーニングのカフスボタンは銀製または黒石を使用します。靴下や靴は黒色が望ましいですが、和装の襦袢や足袋は白色でも可とされています。

準喪服は、シングルもしくはダブルのブラックスーツを着用します。かつてはダブルスーツが礼装とされていましたが、現代ではシングルスーツでも問題ありません。
女性の場合
正喪服は、和装なら黒無地で五つ紋または白装束(羽二重)に、白色の襦袢と足袋を着用します。洋装なら、黒のアフタヌーンドレスを着用します。ただし、袖がなかったり、襟ぐりの大きいもの、ミニスカートなどデザイン性のあるものは避けるようにします。素材も光沢感のないものを選びましょう。

準喪服は黒無地で無刺繍のワンピース、スーツを着用します。ブラウスやストッキングといった小物類も、すべて黒色で統一します。
子どもの場合
制服がある学校に通っていれば、学生服が子ども正装となります。靴下や靴の色も黒にこだわる必要はありません。ただし、葬送という厳粛な場であることを考慮し、きちんとした着こなしを意識しましょう。

学生服がない小学生や幼稚園、赤ちゃんは、平服でかまいません。黒以外の色や柄があっても特に意識する必要はないでしょう。ただ、白色や水色など控えめな色にしておくのが無難です。また、キャラクター物も避けておきましょう。

2-2. 参列者の服装:準礼装または略礼装

火葬式での参列者の服装は、準礼装(準喪服)が基本です。近年は喪主や遺族が準喪服を着用するようになったことで、あえて格式を下げて略礼装(略喪服)を着ることもあります。
男性の場合
準喪服なら、遺族・親族と同じようにシングルもしくはダブルのブラックスーツを着用します。

略喪服の場合は、黒や濃紺などの色をしたビジネススーツを着用します。目立つストライプ柄や光沢のある生地は避け、フォーマルなタイプのスーツを着るようにしましょう。
女性の場合
準喪服なら、遺族・親族と同じように黒無地で無刺繍のワンピース、スーツを着用します。
略喪服の場合はもう少し柔らかい印象をもたせても大丈夫です。黒や濃紺などシックな色合いのワンピースやスーツを着用します。ブラウスは白もしくは暗い色を、靴は黒色を選びます。ストッキングに関しては、黒色とベージュ色どちらでもかまいません。
子どもの場合
火葬式に参列する子どもの服装マナーは、親族の子どもと同じです。
3. 服装以外の身だしなみのマナー
火葬式では服装以外に身だしなみのマナーにも注意する必要があります。どういうところに気をつければいいのかをまとめました。

3-1. ノーメイクではなく控えめに化粧する

葬送という厳かな場では化粧は控えるべきではと考えがちですが、実はノーメイクで参列するほうがマナー違反となります。というのも、ノーメイクでは顔色が悪く見られがちで、他の人に疲れた印象を与えてしまいかねないからです。

とはいえ、派手な色の口紅やマスカラ、アイシャドウ、マニキュアなどはNGです。葬送の雰囲気にふさわしく、あくまでも控えめなメイクを心がけましょう。

3-2. 結婚指輪以外のアクセサリーは付けない

男女ともに結婚指輪以外のアクセサリーは付けないことがマナーです。女性の場合は、真珠のネックレスの着用に限り、マナー違反にはなりません

特に注意すべきは、男性の場合は腕時計です。光沢を避けるため、金属製の時計ははめないようにします。女性の場合は、髪留めに要注意。黒のヘアピンやヘアゴムを使用するようにしましょう。
 

3-3. 暗めの色で清潔感のある髪型にする

髪色は男女ともに暗めの色にしましょう。染めている場合は、スプレーなどで一時的に黒染めするのも方法です。

髪型に関しては、男性の場合はスタイリング剤のつけ過ぎに注意します。光沢が出てしまわないよう、なるべく自然な感じで整えます。

女性の場合は、お辞儀をした際に髪で顔が隠れてしまうようであれば、ヘアゴムなどで留めるようにします。

4. 火葬式の服装に関してよくある質問

火葬式は従来とは異なる形式の葬送なので、細かなことも判断に迷う場合があります。ここではよくある質問にお答えします。
 

4-1. Q:平服と言われたときの服装は?

平服は略喪服のことです。「平服でお越しください」と案内にあった際は男性ならダークスーツ、女性なら落ち着いた色合いのワンピースやスーツで訪問しましょう。決して普段着用する服装で参列してはいけません。
 

4-2. Q:冬に火葬式を行う場合のコートは?

シンプルなデザインで、黒や濃紺、グレー系統の色をしたコートなら着用してもマナー違反になりません。

マナー違反となるのは、革製の上着や、毛皮やファーが用いられているコートです。革や毛皮はいずれも生き物の殺生を連想させるため、葬送の場にふさわしくないとされるのです。フェイクレザーやフェイクファーも誤解を招く可能性があるので、避けましょう。

また、フード付きのコートやダウンコート、ジャンパーもマナー違反になります。これはカジュアルな印象が強いことが理由です。さらに、メッキボタンなど、光沢のあるものがあしらわれているコートも避けましょう。

4-3. Q:革靴や革ベルトは着用してもよいの?

火葬式の服装は、基本的に革製品はマナー違反になりますが、靴とベルトに関しては着用しても問題ないとされています。ただし、ワニやヘビなど、表面がうろこ状になっている革を使用している靴やベルトは印象が悪く、マナー違反となります。

まとめ

火葬式や葬儀の服装にはいろいろなマナーがありますが、大切な方をお見送りする場であるという意識があれば、大きくマナー違反をしてしまうことは少ないでしょう。目立つような派手な格好をしたり、身だしなみを崩したりしなければ、あまり気にしすぎることはありません。大切なのは、故人様をご供養する思いです。

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