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基礎知識2021年09月06日

三回忌はいつ? 法要を行う意味や準備事項を解説

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三回忌法要は、一周忌法要と並んで特に重要とされます。しかし、三回忌といいながら、実は執り行うのは逝去から2年後など、意外な落とし穴も。この記事を読めば、法要を営む時期やその意味、準備事項など、三回忌に関する一連の流れがわかります。

1. 三回忌法要とは|法要の流れも

三回忌」とは、逝去後満2年目の命日に、僧侶や親族を招いて法要を営むことをいいます。
満1年目の命日が「一周忌」であることを考えると、翌年の命日をなぜ三回忌と呼ぶのでしょうか。それは「周」と「回」の違いです。亡くなってから「1周年」なので一周忌であり、1回目は葬儀、2回目は一周忌と数えて、「3回目」の年忌法要だから三回忌なのです。

また、三回忌に法要を行う意味は、仏教の教えに寄与しています。
仏教では、亡くなってから7日ごとに生前の行いについての裁きを受け、49日目に生まれ変わる世界が決まると考えられています。審判を下されてから、追加の裁きを受けられるのが、一周忌と三回忌。追加の裁きで、故人がより良い処遇を与えてもらえるよう、遺族や親族が集まって、仏様にご加護を祈る。これが、三回忌法要を営む目的です。

では、三回忌法要はどのような手順で行うのでしょうか。以下で、三回忌法要の一般的な流れを説明しています。

1-1. 施主の挨拶

まず、僧侶が入場します。僧侶の席は祭壇の前と決まっていますので、座布団や座椅子などを配置して、きちんと座る場所を準備しておきましょう。僧侶が着席したら、施主の挨拶にうつります。施主の挨拶では、僧侶や参列者へのお礼を伝え、次のような法要開始の言葉を述べます。

「本日はお忙しいなか、父 太郎(続柄と故人の名前)の三回忌法要のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。ただいまより、法要を執り行わせていただきます。」

開式の挨拶なので簡潔に。長い挨拶文を用意しておく必要はありません。

1-2. 読経・焼香

挨拶が済んだら、僧侶による読経が始まります。読経に要する時間は、宗教や宗派によって異なりますが、15分程度を目安にするとよいでしょう。この読経中に、遺族をはじめ、参列者全員が焼香を行います。焼香は施主から始めます。それ以降は、血縁関係が近い順に親族、友人、知人という流れで続きます。

1-3. 僧侶による説教

読経と焼香が終了したら、次は僧侶による説教です。ここで僧侶が話すのは、主に仏教の教えについて。故人に対する供養の意味を込めた大切なお説教ですので、穏やかな心持ちで静かに耳を傾けましょう。説教にかかる時間は、宗教や宗派、寺院の方針によって異なりますが、だいたい5分程度と考えておきましょう。

1-4. 僧侶退場

説教が終わると、僧侶が退場します。退室されるまで、頭を下げてお見送りしましょう。僧侶の退場を待って、再び施主の挨拶です。次のような参列者へのお礼と法要終了の旨を述べ、会食の案内を行います。

「皆様にはご足労いただき、ありがとうございました。ご参列いただいて、故人も喜んでいると思います。おかげさまで、法要は無事終了いたしました。ほんの気持ちですが、お膳を用意しましたので、お時間の許す限り、ゆっくりおくつろぎください。本日は、誠にありがとうございました。」

閉式の挨拶も手短に。ただし、きちんと感謝の気持ちを伝えることが大切です。

1-5. 会食

法要後は、御斎(おとき)と呼ばれる会食を行います。近年は、レストランや食事処などを利用するのが増えているものの、自宅で仕出し料理を振る舞うことも少なくありません。
規模や会場によって金額は異なりますが、料理の相場は3千円から1万円程度。会食に参加しない方には、持ち帰り用の料理を準備するのがマナーです。
会食は、施主の挨拶で始まり、献杯と続きます。食事が済んだのを見計らって、施主が締めの挨拶をし、散会という流れです。

2.三回忌法要の準備

三回忌法要を実施する際は、日時の調整から会場や食事の予約、お布施や引き出物の手配まで、たくさんの準備をしなければなりません。準備事項について把握して、三回忌法要が滞りなく終了するよう、事前に準備しておくことが大切です。以下で、どのような準備が必要かを説明していますので、参考にしてください。

2-1 法要の日時・会場を調整する

最初に、法要の日時と会場を決めましょう。三回忌法要は、満2年目の命日に行うのが基本です。ただ、平日では参加したくてもできない人が出てくるため、参加者の都合を考慮し命日以外に行う場合もあります。その際は、命日より前倒しで日時を設定するようにします。
三回忌法要の会場には、自宅や寺院のほか、葬儀会場、仏事に対応できるホテルや料亭が選ばれています。
日時と会場が決まったら、招待したい人に案内状を送ります。日程が調整できるよう、余裕をもって準備することが肝心です。少なくとも1ヶ月前までに送るようにしましょう。案内状には、日時と場所を明記し、会食を行うかどうかも記載します。参列者の人数を把握するために、返信用ハガキを同封することをおすすめします。近親者への連絡は電話でも問題ありません。

2-2. 寺院に三回忌法要に関して問い合わせる

僧侶の都合も確認する必要があります。休日は法要などの儀式が詰まっていることが多いので、遅くとも1ヶ月前を目処に連絡するのが賢明です。
菩提寺がない場合は、葬儀や忌日法要などでお世話になった寺院や僧侶に問い合わせて、三回忌を法要を執り行いたい旨を伝えます。不明なことがあれば、同時に確認しておくことをおすすめします。
三回忌法要で僧侶に読経を依頼するなら、お布施の準備も必要です。金額の相場は、3万円から5万円程度。「御布施」と表書きした白い封筒に入れるのがマナーです。寺院以外で営むときは、「お車代」、会食に参加されないときは「御膳料」も別に用意しましょう。どちらも、5千円から1万円が相場です。

2-3. 会食・返礼品を手配する

法要後に会食を行う場合は、食事の手配も必要です。自宅で会食するなら仕出し料理が便利です。レストランや料亭を利用しても問題ありません。ただ気をつけたいのは、鯛や伊勢海老といったおめでたい献立にならないこと。あらかじめ、三回忌法要で利用する旨を伝えておくと安心です。
会食を実施しない場合や、会食に参加しない参列者には、持ち帰り用の折詰弁当などを用意しておくのが一般的です。
いただいたお供え物やお香典のお返しとして、参列者に返礼品を渡すのが一般的です。「不祝儀が残らないように」という意味で、食料品や日用品などの消え物がよいとされています。
返礼品の予算は、いただいた御供物や御仏前の、半額から3分の1程度。会食をするなら、料理の費用を差し引いた金額で構いません。返礼品は2千円から1万円が目安です。

3.三回忌以降の法要は必要?

三回忌法要は、数ある年忌法要のなかでも大切な法要で、遺族や親族にとってひとつの区切りとなる儀式です。それ以降の法要は縮小したり、そもそも実施しなかったりと、家庭の事情によってさまざまです。いつまで法要を続けるかは、家族の自由。状況や家族の心情に考慮して、いつをもって弔い上げとするのかを決めましょう。
代表的な年忌法要を例にあげ、一般的な考え方を以下で説明します。

・七回忌
満6年目の命日を指します。三回忌までの年忌法要との大きな違いは、同じ年に法要が重なっている場合は、まとめて法要を行ってもよいとされていること。招く人を限定し、家族と近しい親族のみで行う傾向があります。

・十三回忌
満12年目の命日を指します。家族のみで供養するケースが多く、最近は、法要自体を省略することも増えてきました。

・三十三回忌(一般的な弔い上げ)
満32年目の命日を指します。年忌法要の回数は、地域や菩提寺の考え方、家族の判断によって異なります。ただ、仏教では三十三回忌で故人の霊が先祖の仲間入りをするといわれているため、一般的な弔い上げは、三十三回忌と考えられています。つまり、三十三回忌を最後の法要とする家庭が多いということです。

・五十回忌
満49年目の命日を指します。以前は五十回忌を弔い上げとすることもあったようですが、近年は、そこまで年忌法要を続ける家庭はほとんどありません。世代交代も法要を終了する理由のひとつといえるでしょう。

(まとめ)

数ある年忌法要のなかでも、特に重要と考えられている三回忌法要。盛大に営むのが一般的で、事前の準備やまとまった費用が必要です。時間に余裕を持って、準備を始めることをおすすめします。
三回忌法要を営むに際し、菩提寺のない方や僧侶の手配にお困りの方は、まごころ完結葬にご相談ください。まごころ完結葬では、三回忌法要のみのご依頼も承っており、かかる費用は3万5千円のみ。僧侶のお寺で執り行うため、お車代、御膳料といった追加費用が発生することもありません。低価格で心のこもったご供養ができるまごころ完結葬を、ぜひご検討ください。
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